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新刊「スイスイ生きるコロナ時代」レビュー紹介

ハワイ在住の友だち平野友康さんが新刊「スイスイいきるコロナ時代」レビューを書いてくれた!

「自分自身をDX化してそれぞれの得意分野を持ち寄って繋がっていく未来」 2021年6月14日

 

本書は、コンセプターの坂井直樹さんと、ブランドコンサルタントの福田淳さんの対談をもとに、とにかくDXとはなんのなのかを360度あらゆる角度から語り尽くした「極上の立ち話」(←勝手に命名)である。いや、立っていたかどうかは知らないけど(おそらく座ってリモートだったのではないか?)。ビジネスの最先端にいるお二人が、何やら盛り上がっている立ち話に聞き耳を立てられるわけだ。こんな良い機会はない。 で、思うのは、本書はQRコードでたくさんの情報にアクセスできるし、お二人の視点もたっぷり手に入れることができる。でも、多分それをゴールにしちゃいけないんだと思う。 この立ち話を「うんうん、ですよね〜」って参戦して、三人で鼎談できるようになるくらいじゃなくちゃいけない。

なぜか。 それは、福田さんは「まず個人(自分自身)がDXしなきゃいけない」というのが、本書の一番のメッセージだ。自分の受け止め方、情報の整理の仕方、そして生き方や人間関係自体をDX化しようよ、そしたらきっとビジネスもうまくいくし、人生も楽しいよ、と言っているのだ。

おそらく。 なのでこれは情報本ではない。それぞれがDX化するためのお誘いの本であり、きっかけが生まれるようにする着火剤なのだ。だから自分なりに「だよね、だよね、あのねそれで言えばさ!」と二人の会話に割り込んでいけるようになりたいな、と思ったし、そういうための本だと思った。扱われている個々の情報にもずいぶんと価値があるが、そこに目を奪われてはならない。 おそらく知らなかったことがいっぱい出てくると思うので、わたしたち読者としては「ほえええ、すげえな、そんなことになってんのか!」とジェットコースター状態になると思うけど、それに慣れていくにつれて、自分なりにDXなる分かりにくいものと向き合うことになるだろう。 DXが分かりにくいのは、それが壮大であり、複合的であり、複数レイヤーだからだ。Aがあります、Bがあります、だからふたつを足すとCになります、というようなものではない。なんで仕事してるんだっけ? うちの会社組織は10年後にどうあるべきなんだろう? どこに暮らして何して生計を立てる? いや、暮らす場所を決める必要すらないのでは? ・・・と言った感じで、取り扱うことが<人生や社会そのもの>なのだ。

既存のビジネスをデジタルに置き換えるのがDXだと思っているなら、今すぐに本書を読んでその考えを捨てよう。違う、生き方、関係のあり方、社会のあり方を根本から問うて、なるべくベーターな仮説を立ててどんどんテクノロジーによって作戦を実行していくのがDXなのだと思う。 僕が思う本書最大のキーワードは「リモート・トラスト」だ。 この一言がものすごく重要だ。対面で一度も会ったことのない人でも、リモートのやりとりだけで信頼関係が生まれる力のことを指す。リアルで会わなくても、何かを頼める関係、信頼できる関係が生まれること。何かのやりとりを双方で「やろう!」って思える間柄になること。そのために必要なのがリモート・トラストだ。これはコロナ禍が終わっても、どう考えてもより重要になる力だ。なぜなら、リモートは、自由で効率がよく、さらに未知の人や出来事とたくさん出会えるわけだから、リアルはリアルで素晴らしいけど、あらゆることがリモートに置き換わっていこうとするのは自然な流れだ。そのときに信頼関係がなかったら、ただのディストピアだ。

 

では、なぜその信頼が必要なのだろう? それは、お互いが楽しく人生を生きるためだ。 だから本書のタイトルは、「スイスイ生きる」なのだと思う。 以上をもとにして、著者のおふたりと自分自身に問いたい。 本書で扱われていたのは、主にビジネスの領域だ。ビジネスマンとしては、お二人の立ち話に飛び込んでいって一緒にワイワイとプロジェクトをやっていけば、スイスイ生きることができそうだ。 でも、公私混同の時代なのだ。仕事と遊びと暮らしの境界線がなくなっちゃうのが、一番スイスイと楽しい生き方になることは間違いない。なぜなら、個人がDXされたらいろんな人やプロジェクトと繋がっちゃう。そこには境界線なんてないはずだし、そのほうが楽しいに決まっている。 であれば、本書ではまだ斬り込めていない領域がたくさんあると思う。 それを今度は立ち話の場にドカッと持っていく。ドン!とそれを置いて、「ねえねえ、これはどう?こんなこと考えてみたんだけど!」って、坂井さんも福田さんも予想していなかったことをぶっこんでいく。そうやってそれぞれの得意分野を持ち寄って繋がっていく。

 

そういう未来がいいんじゃないだろうか。」

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