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SMSフィッシング顛末記 : 魔が差した?馬鹿な自分。

この投稿はできるだけみんなに同情して欲しくて書いている。
本当に馬鹿な自分。
数週間前にMacBook (12-inch, 2017)の容量が足りなくなり、新しいMacBookをApple Storeでオーダーし、沖縄に到着するようアレンジしていた。台風の影響で毎日配送が遅れる旨のメールが届いていた。
そして昨日、いよいよ今日明日の到着と思っていた矢先に一通のSMSがきていた。メールじゃない。
「悪天候のため、ご注文いただいた商品を予定通りお届けできない可能性があります…云々」そしてリンクにappleが入っていたため、URLをクリックしてApple IDをいれてしまった…馬鹿な自分…馬鹿馬鹿!
そこからは、記憶を消したい。いやそこから20分前の自分に戻るだけで良い。
長年使っていたAppleIDは盗まれ、自分からアクセス不能になった。その数分後、Apple IDは中国人の手にわたった。(中国からのアクセスメールがきた)
すぐに登録クレジットカードの使用停止や復旧方法を探ったが、もはや元の生活に戻ることは不可能とのこと。iCloudにある資料は全滅。端末ごとに(iPhone2台、MacBook、iPAD mini、iPad Pro)
アクティベーション解除手続きをして、リセットしなければ端末は二度と使えない。
購入したロサンゼルスの店舗や細かい証明書など気が狂いそうなドキュメントを準備して、アクティベーション解除するようだ。いまこのフィッシング詐欺が多く、手続きに30日以上かかる。長年使用したapple IDは一生使えない。なので、エアドロも使用不可になった。ついでにウォレットと紐づいてるSuicaもダメ。iPhoneから写真データ数年分を移行させるのも頭が痛い。
15分ほど海に向かって叫び、5分くらい鬱になった。これで魂レベル1万くらい使用した。
そして、このことをレビューしてみた。誰も悪くない。全部自分が悪い。だから怒る理由もない。そして、無くなってしまったものをいつまでも嘆いたところで過去は戻ってこない。
すべての物事は時間通りに進む。時間は巻き戻せないし、フリーズもできない。ただ前進あるのみだ… 。
そして一夜明け、サンゴでできた無人のクエフ島にボートで行き世界を見渡した。なんてちっぽけな自分。知らない間に電脳の世界がリアル世界よりも大事だなんて錯覚していたのかもしれない。
わたしが過去のデータで悶々としている間にも、太陽は一周し、また月がのっと現れる。朝日とともに鳥はさえずり、夜は蛍が小さな点滅を繰り返す。
さあ、五十六(いそろく)になったのを機に、情報断捨離ができたと思えば良し。
シミほどの後悔は残るが、どうにもできないことを考えても仕方ない。むしろ、早く忘れて新しい体験や記憶で脳を上書きしていきたい。そう考えると俄然変なエネルギーが湧いてきた。
ここで投稿を書くことで、この馬鹿な体験を少しでも浄化できるものと信じている。
それにしても馬鹿な自分…