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Talked対談【旅だけが ”本当”を教えてくれる ~名物作家の世界放浪記~」 (後編) 出版エージェント・作家 鬼塚 忠 x コンサルタント福田 淳

いよいよ、後編。旅と宗教とアートの話し。鬼塚さんの冒険譚、面白いです。

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Talked対談【旅だけが ”本当”を教えてくれる ~名物作家の世界放浪記~」 (後編)

出版エージェント・作家 鬼塚 忠 x コンサルタント福田 淳

http://talked.jp/93

鬼塚「本の著者で売れる人って、「旅をした人」と「宗教観のある人」なんです。別に宗教に入っているから信心深いというわけではなくて、世の中に自分の訴えたいことが「これだ」と明確にあるということですよね。これをどうやってオブラートに包んで見せていくかという。

「私は何のために生きているのか?」という問いに対して、自分の答えが出ている人は強いですよね。

今の若い人たちは、ネットの中に居場所を探しますね。今の人たちはスマホもあるし、情報もあるし、いろんな面で不自由のない生活を送っていると思うんですけど、それでもなんで「生きづらい」っていうのか、よく分からないですね。

やっぱりネットで見る情報と、実際に行った情報は違いますよね。

私が思うのはね、ヨーロッパでも東欧の街でも、ちっちゃな街がすごく美しいということ。で、理由を聞いたら「行政に美大出身者が多い」とわかって納得しました。だから日本でも、役所は偏差値だけの採用試験はやめて、美大生枠を作ればいいと思う。そういう人たちが街の政策や景観づくりを担当すればいいのに、と。ヨーロッパは観光で稼いでいます。誰が作ったんですか? 芸術家ですよね。日本では誰ですかね? 基本、政治家ですよね。だからもっと日本の役所に美大出身者を増やせればいいなと。」

構成:井尾 淳子

撮影:越間 有紀子 (Yukiko Koshima)