野寺治孝の写真集「TOKYO BAY」iPhone/iPadアプリ配信開始!
野寺治孝が1996年に出版した(2003年再版)写真集「TOKYO BAY」がiPhone/iPadアプリとしてご覧いただけるようになりました。
野寺治孝は、松任谷由実のツアーパンフレットを手掛けるなど、国内外で活躍する写真家。被写体の雰囲気、周りに漂う空気感や自然光を生かした撮影を信条としています。影響を受けた作家は、ジョール・メイロウィッツ氏。(ニューカラー・フォトの代表的作家)
作品のまえがきには、「TOKYO BAY」の撮影に至ったメイロウィッツ氏とのエピソードも記されています。
また、作曲家の江口貴勅が、写真集のBGMとしてピアノ・インストゥルメンタルを提供。(スライドショー設定で再生されます)静かな時間を過ごしたいときにオススメです。
さらに壁紙ダウンロード機能も付いて、「TOKYO BAY」がより身近に。
アプリには、43枚の写真が収蔵されています。
東京湾が織りなす海と空の色を、あなたのiPhone/iPadでもぜひお楽しみください。 (岩)
【推薦のメッセージ】
野寺治孝さんとはじめてお会いしたのは、知人のポッドラック・パーティの席。いろいろなツマミを持ち寄る中に浦安の貝佃煮があり、これが美味しかった。この佃煮を持ってきた方が野寺さんだった。
浦安にこんな美味しい貝佃煮があったのは正直意外だった。しかし、その素敵なチョイスの謎は、野寺さんと話すうちにすっかり解けてしまった。
野寺さんが手がけた多数の写真集の中で、絶版になっている【TOKYO BAY】を見たからだ。ここにある東京湾の数々の表情は、私が想像する東京湾のイメージの何百倍も素敵なのである。人の思い込みをあっさり裏切る野寺さんのセンスにすっかり脱帽してしまった。
夜を押しのけて、一日をはじめようとする淡いピンク色の朝
天使を出迎るようなふんわりとして雲々の間から零れ落ちる太陽の光
考え事をするために消灯したような静かな夜の海…
このような美しい写真は、単に野寺さんがプロフェッショナルな仕事をしたから撮れるいうものではない。むしろ、逆なのだ。野寺さんがいつまでもアマチュアな視点で景色を眺め、東京湾に在りのままの自分自身を投射して可能になった表現なのだと思う。
今回、電子写真集を出版するにあたって、気をつけたことがある。紙のデジタル化をしないということ。私はデジタル・メディアが単に便利という観点で捉えていない。むしろ、【TOKYO BAY】のような写真素材こそがデジタル表現に適している。紙よりも内側からにじみ出る色彩はデジタルが得意とするところだ。モニターの光と江口貴勅さんの作曲した力強いピアノ曲がマッチして、紙のデジタル化以上の出来栄えになっている。電子版【TOKYO BAY】は、写真集であり、かつ東京湾の美しいドキュメンタリー映像でもあるのだ。
1996年初出の【TOKYO BAY】は、15年以上かけて熟成され21世紀のデジタル世界が花開くのをじっと待っていたのではないかと思える奇跡の輝きを放っている。
福田 淳
■App Store「TOKYO BAY」ダウンロードはここから
iPad版 350円 http://bit.ly/oEcBSt
iPhone版 250円 http://bit.ly/nGW0K4
☆もしくは、App Storeで「TOKYO BAY」と検索してください!