『超訳 サキの奇妙な話』 ~携帯で読む短編ブラック・ユーモアの世界~

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『超訳 サキの奇妙な話』
~携帯で読む短編ブラック・ユーモアの世界~

数ヵ月温めていた企画がようやく実現する。明日から携帯サイト「全力書店」で配信開始。
ケータイサイトURL:http://zbk.me

幼少のころエドガー・アラン・ポーの小説と並んで愛読したサキの短編。ポーの小説が「恐怖」であるならば、サキは「奇妙」という言葉がしっくりきた。

調べてみると生涯で135の短編を書いたが、その半分しか翻訳されていない。どうしても、残りの半分を現代のケータイ世代にも優しく読めるように日本で紹介できないかと考えた。

映像制作の大手東北新社が運営する翻訳学校 映像テクノアカデミアの先生にお願いし、生徒さん数十人の中からもっとも”超訳”が素敵だった[tiger cub]さんに翻訳を依頼した。そして、このシリーズの扉絵には、大好きなアーティスト:山城えりか さんにお願いし素敵な鉛筆画を提供してもらった。

まずは、第一弾として20編をお楽しみください!

“超訳 サキの奇妙な話”の特長


1. サキとは?

1870年生まれのスコットランド小説家。
警察官やジャーナリストなどを経て小説家になる。ブラック・ユーモアのある短編小説を得意とし、オー・ヘンリーと並ぶ奇妙な味わいの短編の名主として世界的に知られている。
※オー・ヘンリー(1862年生まれのアメリカの小説家。代表作「最後の一葉」)

2. 超訳とは?

最近「超訳 ニーチェの言葉」(翻訳:白取 春彦 発売:ディスカヴァー・トゥエンティワン)のベストセラーで話題になった。「翻訳」ではなく「超訳」は、単に現代風にわかりやすい語訳というだけでない。サキの膨大な短編作品の中から特に面白い、選りすぐり短編のみを携帯世代向けに厳選した、という意味合いがある。

3. すべて日本未発表作品  * 以下、抜粋

・ 「スグ倒れるアマンダ」(原題:「LAURA」)
ローラは、いとこのアマンダだけに「私は死んだらカワウソに生まれ変わる。そして次に、ヌビア人に生まれ変わるの」と言い残して死んでしまった。半信半疑のアマンダ。しかし、アマンダがカワウソに生まれ変わったと思えてしまう出来事が続く。果たして本当にローラはカワウソに生まれ変わったというのだろうか――

・超訳版:「弱虫プラントン」(原題:「THE OPEN WINDOW」)
病気の療養のため田舎の別荘地にやってきたプラントン。
彼は、姉の紹介でサプルトン夫人宅を訪れ、夫人の姪ヴェラと話をすることになる。
そこで彼はヴェラから、3年前に起こったサプルトン宅の悲劇<サプルトンの死と、開いた窓の関係>を聞かされることに――

・超訳版:「大変!この仔達の面倒を見てください!」(原題:「THE LULL」)
選挙活動をしているスプリングフィールドさんを自宅に招いたデュルモット婦人。
彼女は忙しい彼を思いやり、我が家にいる間はリラックスさせてあげたいと願っていた。しかし、姪のヴェラの破天荒なもてなしかたによって彼はひどく疲れてしまうのだった――婦人の言いつけをきちんと守ったヴェラだったが、彼女がとった方法とは?

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