【リトルプリンス 星の王子さまと私 展】に行ってきた!

日本橋高島屋にて、『星の王子さま』の体験型展覧会が始まった。映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』の公開を記念して企画されたものである。映画で使われた小道具のほか、原作ファンもなじみの深い“バラの道”が再現されていたり、本物のバオバブの木が展示されていたりするのだという。期間は11月19日~12月1日まで。さっそく体験しに行ってみた。

 取材・文/朝井麻由美 撮影:越間有紀子

※取材日 2015年11月19日

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入口付近には、バラの道が用意されており、圧巻。ここをくぐって展示の世界に入る。

 

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まずお目見えするのは、星の王子さまと言えばコレ、というくらい重要な一本のバラ。星の王子さまが仲良くしていた大切なバラである。『星の王子さま』の作中には、数々の名言が登場するが、バラの展示スペースに添えてある「どこにでもいるバラじゃない。君のバラだ。君が時間をかけて尽くした分、大切なバラなんだ。」もその一つ。このほかにも、展示の壁でいくつも紹介されている。

 

その奥に進むと、バオバブの木と一緒に写真を撮れるスポットがあった。作中では、“星を破壊する恐ろしい巨木”として登場するバオバブの木だが、本物を見ることができるのは、現在日本ではこの展覧会だけなのだ。このバオバブの木は、珍しい植物を探して世界中を駆け巡る“プラントハンター”の西畠清順氏が採ってきたもの。今回、特別に展示に協力してくれたのだという。

このスペースでは、バオバブの木だけでなく、星の王子さまの世界観を再現するために背景に仕掛けが組み込まれている。フラッシュをたくことで、後ろに星が出現するようになっているのだ。

 

ビフォー。
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アフター。
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※ビフォー・アフター写真のみ、iPhoneで撮影しています(実際の撮影イメージを体験)

 

この日は特別に、映画の監督であるマーク・オズボーン氏も展示を回っていた。監督は、作中に出てくるキツネのぬいぐるみを抱えて、ひとしきり自撮りを楽しんでいったのだった。

 

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※筆者も自撮りしてみた。

 

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こんなスポットもある。星の王子さまがやってきたB612 という小惑星の模型のスポットだ。この模型には覗き穴がついており、そこから覗くと“あるモノ”が見えるのだ。内容は展示を見てのお楽しみ。

 

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さらに進むと、映画にゆかりのあるものが多数展示されている区画に入る。中でも必見なのは、監督が映画配給会社へのプレゼンで使ったというスーツケース。書類でもない、パワーポイントでもない、このスーツケースひとつで、「こういう星の王子さまの映画を作ります」とプレゼンしたのだ。

 

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バオバブの木に捕獲された小惑星の模型や、

 

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映画のラフコンテも充実。

 

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そして、このコーナーも見どころたっぷりだ。今回の映画はストップモーションの手法が用いられている。ストップモーションとは、表情や体の動きをひとつひとつ撮影していく手法のこと。その撮影に使われた人形やパーツが飾られているのだ。微妙な変化をつけられた顔や体の一部分がずらりと並んでいて、これがなかなかどうしてシュール。

 

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星の王子さまの顔のパーツは、卵のパックのようなものにひとつひとつ詰められていた。

 

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手や口のパーツも並んでいて、軽くホラーである。

 

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展示の最後に置かれたこの本も紹介しておきたい。これは映画の中に登場する星の王子さまの本。監督の手作りなのだという。
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グッズも充実している。今回の映画及び展示は、『星の王子さま』の権利を管理しているサン=テグジュペリ エステートが初めて認可したものであり、今までに売られていなかったグッズも多数登場しているのだ。作品ファンはもちろん、そうでなくてもシンプルでセンスのいいデザインは、思わず手に取りたくなるものばかり。

 

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星の王子さまの名言でこんなものがある。

 

「秘密をひとつ教えてあげる。

大切なことは、

目に見えないんだ。」

 

星の王子さまの言う“目に見えない大切なもの”を、実際に展示に足を運んで、感じ取ってほしい。

 

「リトルプリンス 星の王子さまと私」展

 

期間:11月19日~12月1日

入場時間:10:00~19:30(20:00閉場) 12月1日のみ17:30まで(18:00閉場)

会場:日本橋高島屋8階特設会場

価格:一般500円、大学生・高校生300円(中学生以下無料)

※日本橋高島屋の会期終了後、横浜、大阪、京都も巡回

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