蜷川有紀×ダンテ神曲=『薔薇の神曲』
高さ3m、幅6mの壮大な新作。
薔薇のうねりを体感せよ!
■薔薇の画家・蜷川有紀がダンテの『神曲』に挑戦する!
イタリアの詩人であり哲学者、そして政治家であった ダンテ・アリギエーリ。彼が、フィレンツェを追放され流浪の末14 年間かけて書いた『神曲』は、ヨーロッパ人にとって源氏物語や平家物語のような文化の根幹にある名作です。
本展示は、ダンテ『神曲』を700年の時空を超えて、蜷川有紀が岩絵具という日本古来の絵の具を使い、新しい日本画として描き、再生させる “ダンテ神曲プロジェクト” です。
■“パークホテル東京”に、高さ3m、幅6mの大作“薔薇のインフェルノ”を展示
蜷川有紀がダンテの 『神曲 地獄篇』 をテーマに、1年半の歳月をかけて岩絵具で描きあげた高さ3m×幅6mの大作「薔薇のインフェルノ」、ダンテの永遠の女性「薔薇のベアトリ―チェ」、地獄での罪を償う「浄罪山」など、赤と青で構成された蜷川の新作を展示。 “パークホテル東京” のアートラウンジが 「神曲」 の世界観で埋め尽くされます!
会場(25階)から、30mにもおよぶ壁面に映し出されるダイナミックな映像(夜のみ)、31階のアーティストフロアに展示された作品を通じて、ダンテ『神曲』の3部作、地獄~煉獄~天国の世界観をお楽しみください。また、蜷川有紀が今まで描いた代表作も一挙にご覧いただけます。
■ホテルの客室をまるごとペインティングした 「天女の部屋」 (要宿泊予約)
本個展会場となる、“パークホテル東京” の31階は、客室全体をアーティストが装飾する「Artist in Hotel」プロジェクトにより、全客室が個性あふれるアーティストルームに。
その中の一部屋を蜷川有紀が担当。「天女の部屋」と名付けられたその部屋は、「神曲 天国編」 を象徴するような薔薇の天女が舞っています。
■「“美・味・祭” 薔薇の神曲・獺祭の宴」(招待限定)
本展示のレセプションパーティー(5月29日)では、協賛企業である旭酒造株式会社のブランド 「獺祭」が、まだ誰も味わったことのない特別な料理に仕立てられて提供されます。
人知を超えた酒造りの領域から生み出された酒「獺祭」と、あらゆる知恵を吸収し、全く新しい味を生み出す「シェフ・ワトソン」、そして蜷川有紀「薔薇の神曲」とのコラボレーション。
「シェフ・ワトソン」は、IBM社が開発しているコグニティヴ・コンピューティング・システム 「ワトソン」 (コンピュータが自ら考え、学習し、自らの答えを導き出す)のテクノロジーをベースに開発された料理アプリで、「獺祭」「イタリア」「薔薇」「赤」などのキーワードを元に、人間が考えつかないような斬新なメニューを生み出すことができます。
■プロフィール:蜷川有紀 YUKI NINAGAWA
画家・女優。1978年、つかこうへい版『サロメ』にて、三千人の応募者の中から選ばれ 女優としてデビュー。1981 年、映画『狂った果実』でヨコハマ映画祭新人賞受賞。以降出演作多数。2004年には、短編映画「バラメラバ」を監督・脚本・主演。2008 年、Bunkamura Gallery にて絵画展『薔薇めくとき』を開催。同年度 情報文化学会・芸術大賞受賞。2010年、松坂屋デパートメントストア 100 周年記念企画・蜷川有紀絵画展『薔薇まんだら』開催。以降、「薔薇都市」「薔薇迷宮」など大規模な個展を毎年開催し、岩絵の具で描き上げた作品が多くのファンを魅了し続けている。大正大学客員教授。(財)全国税理士共栄会文化財団 / 芸術活動分野選考委員、青森県立美術館アドバイザー等として多くの文化活動にも貢献している。
■時空や民族を超えて繋がる意識の“古層”を描きたかった(蜷川有紀)
時空や民族を超えて繋がる意識の“古層”を描きたかった(蜷川有紀)
2年前の夏、いまの時代のことを考えていた。 戦争、災害、テロ、難民、核汚染…………。
いったいどうやってこの時代を生き抜いたらいいのだろうか?
テーブルの上にいままで読んだたくさんの書物をひろげ、私はずっと考えつづけた。
そして、一カ月ほどつづいた読書の末、ふっと頭の中に「答え」が舞い降りた。
「ダンテだ!」 「ダンテの神曲だ!」
700年前にフィレンツェを追放され、流浪の果てにダンテが書き上げた『神曲』。
いま、この時代を解く鍵がここに眠っているかもしれない。
この名作がルネッサンスの先駆けになったように
私が描こうとしているものが
私たちが直面しているこの時代から私たち自身を解放し
時空や民族を超えて、意識の“古層”で繋がってくれることを願っている。
【開催情報】
■イベント名:
蜷川有紀展 「薔薇の神曲」
YUKI NINAGAWA Exhibition La Divina Commedia Della Rosa
■開催日程:
2017年5月29日(月)~6月18日(日)
■作家在廊日
会期中、毎週火、水、金、土、14:00~17:00、および最終日。
ギャラリーツアー毎週水、土14:00〜14:30 <予約不要・無料>
■場所:
パークホテル東京
東京都港区東新橋1丁目7−1 汐留メディアタワー
主催:ソニー・デジタルエンタテインメント
共催:男子専科
協賛:旭酒造株式会社
協力:WATER DESIGN、JAPANGIVING、株式会社なか道
特別協力:パークホテル東京
後援:イタリア大使館