小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集【合本版】~小松左京原作の厳選ホラー5作品のデジタルコミックを原作者のおまけ漫画付きで本日配信 !!
株式会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスは、昨年夏にマイクロコンテンツとして発売した「小松左京の怖い話 ホラーコミック短編集」を再編集し、全5作品を収録した合本版として、小松氏の七回忌にあたる7月26日にリリースします。
数多くのホラーの中から「くだんのはは」「まめつま」など選りすぐった小説をコミカライズした作品に加え、小松左京氏自身が描いたホラー漫画を「おまけ漫画」として特別収録したスペシャル仕様です!
― 小松左京の怖いはなし ホラーコミック短編集【合本版】―
著者 : 未浩・呪みちる・御茶漬海苔・稲垣みさお・児嶋都
価格 540円 [税込] / 1巻
配信書店:kindle store ( https://www.amazon.co.jp/dp/B07469CD2T/ )
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<収録作品>
・『すぐそこ』 未浩
【作品紹介】
県道は、すぐそこのはずだった――。山歩きをしていた男が、何気なく踏み込んだ小道。方角も距離も確かめた。しかし、行けども行けども出口に辿り着けない。途中で出会う人々は、口々に「すぐそこ」と言うのだが…。県道を探してさまよう彼を、どろりと夕闇が包み込んだとき、一軒の家が現れて――… 謎の空間に閉じ込められた男の運命は!?
・『骨』 呪みちる
【作品紹介】
家の裏庭から出てきたのは、化石となったナウマン象の骨だった。数万年前の骨が、なぜこの場所から…? 興味を持った家の主は、井戸掘りの男たちとともに穴を掘り下げていく。次々に出土する石器、そして骨。やがて男は信じがたい事実に気付く。掘れば掘るほど、『年代が新しく』なっていくのだ! 縄文、戦国、世界大戦…おびただしい数の骨を掘り出した男が、最後に見たものとは――!?
・『まめつま』 御茶漬海苔
【作品紹介】
赤ん坊の激しい夜泣き――それは『まめつま』という妖怪のせいだと言う祖母の助言に従い、菊江は赤ん坊の枕元に米粒を投げつけた。その米粒には、確かに血の跡が付いている――こうして怪異は去ったかに思えた。髪を振り乱した、恐ろしい【あれ】が現れるまでは。やがて祖母の口から、この家にまつわる戦慄の過去が語られ始める――…
・『霧が晴れた時』 稲垣みさお
【作品紹介】
「母さんも康子も、どこにもいないんだよ!」――家族4人でのハイキング。山道には霧が濃く立ち込めていた。やがて峠の茶屋にたどり着くが、店の中には誰もいない。火にかけたままの鍋、つけっぱなしのテレビ…つい先ほどまで人がいた気配はあるのに、一体どこへ行ったのか?「マリー・セレスト号みたいだね」――乗組員全員が消失したという、有名な海難事故になぞらえた息子。そんなことあるはずがない…そう思っていた。妻と娘が、消えてしまうまでは。
・『くだんのはは』 児嶋都
【作品紹介】
「あの子」がいた。その日もまた、あの二階の部屋から――。
戦時中の兵庫県芦屋市。空襲で家を焼き出された僕は、ある邸宅に身を寄せることとなる。
この家にいたのは、旧知で気ごころも知れたお手伝いのお咲さん、そして屋敷の主でもある上品な奥様。
それとあと一人、病人らしき女の子が二階の部屋で夜な夜な泣く声が聞こえてくる。
絶対に姿を見せず、触れてはならないこのお屋敷のタブー。
でも終戦のその日、僕は形容しがたいやるせなさをぶつけるかの様に、秘密の二階へとかけ上がってしまった。
そして、部屋の障子に手をかけ、決して見てはいけないモノを見てしまったのだ…。
・特典 ~ 小松左京のおまけ漫画
【作品紹介】
小松左京の描いた、ホラー風味の皮肉の効いた漫画を、特典として6作品掲載。
一コマ、三コマ、四コマと、様々な形で描かれた作品が雑誌等に載ったのか、それとも、ただ描いただけなのか、一切不明です。
「小松左京マガジン」の裏表紙等で、単品で紹介されたことはありますが、6作品まとめて掲載されるのは今回が初めてです。
【作家プロフィール】
― 小松左京―
戦後間もない1949 年、旧制高校三年時代に、本名、小松実で「怪人スケレトン博士」を、発表し、漫画家デビュー。大学時代も、ミリ・ミノル名で「ぼくらの地球」「大地底海」などを描き、注目されるが、漫画家を続けることは断念し、その後、SF作家となる。