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疫病からイノベーションを起こすこと!

疫病からイノベーションを起こすマインドについて

新型ウィルスが世界的な猛威を奮っている。ここでは、ビジネス的な視点で考えたみたい。
14世紀の黒死病(ペスト)では、全世界4.5億人の人口が1億人減るほどの大被害だった。それを乗り越えて生まれたのがルネッサンス(再生・復活の意味)という文化革命だった。
それまで中心となっていた占星術や魔術などから科学的な見地が次々とでてきた。

さて、今回の新型ウィルスによって 我々はどのような覚悟が必要なのだろうか?
多くのイベントやライブが中止になり、企業はリモートワークを余儀なくされている。しかし、考えてみて欲しい。311や911、あるいは第二次世界大戦後に、すべてを失った人とそこから新しいことを起こして大成功した人がいる。要するに考え方の問題なのである。

イベント、ライブの中止は、5Gによる配信の可能性を伸ばす。リモートワークは、無駄な通勤と会議を減らし、ついでに無能な中間管理職の存在が浮き彫りになるかもしれない。学校閉鎖によるeエデュケーションは、新しい知識欲を満たす可能性に満ちている。

今回の疫病はゲノム編集やAIの発展に寄与するはずだ。そして、科学者のネットワーク拡大(関連論文のオープンソース化)にも貢献している。こうした社会的な損失と同時に大きなイノベーションが起こせる機会と考えると、家での過ごし方も変わってくると思う。

 

ブランド コンサルタント 福田 淳

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この絵は、ジュゼッペ・マリア・クレスピが描いたペストに関する作品。
ベルナルド・トロメイという聖人がペストに語り掛け、死を終わらせてくれるよう、とりなしている場面。
Artista: Giuseppe Maria Crespi
Data: 1735
Academy of Fine Arts Vienna (Vienna, Austria)