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戦禍での明けましておめでとうございます!2023年1月1日 | 株式会社スピーディ

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戦禍での明けましておめでとうございます!2023年1月1日

あけましておめでとうございます🎈
昨年の振り返り。そして今年の展望。
いま世界は戦時下にある。輝かしいはずの21世紀に20世紀的な「戦争」が起こると予想した人は少なかった。いままでも「戦争」自体は無くならなかったが、近代の戦争は「殺人ドローン」や「ネットのハッキング」によって引き起こされるものと思い込んでいたからである。
戦争も進化していると勘違いしていた。アフリカの小国で起きる戦車や銃を使った戦争は、周回遅れの第三国による20世紀の遺物に過ぎないと高を括っていたのだ。
それが、2022年2月にロシアがウクライナに武力侵攻した途端、時代は20世紀に逆戻りした。いや、この戦争は、20世紀のものより世界に大きな打撃を与えている。インターネットの普及により、世界が小さくなり、簡単になり、緊密になったことが逆に悪く作用しているのだ。
世界大戦後77年が経ち、戦争経験者がほぼ居なくなったタイミングは偶然と思えない。人は映像や言葉の認識より、経験が行動や思考に影響する生き物なのだろうか。
ロシアのウクライナ侵攻は、日本から9000キロ離れた”無関係な場所”の出来事ではない。
ロシア産の小麦が入手できず、日本国内もその他の西側諸国の食材も値上がった。アルミサッシも輸入が国難になり、新築の価格が値上がりしている。
ロシアからの天然ガスエネルギーに頼るドイツやイギリスなどは、この冬を乗り切れない寒さと、工場の停止による景気後退に追い込まれている。これらが世界経済に与える影響は大きい。西側諸国は結束したが、独裁国家もまた結束した。2023年は、デカップリングがさらに進む。
ソビエト崩壊後、米ソの冷戦が終結し世界はグローバリズムに向かった。グローバリズムは、世界を一つにし経済の拡大のみに専念できる世の中を作った。しかし、そのグローバリズムが翳りを見せたのは、奇しくも未知のウイルスによってもたらされた。中国武漢を発症とするとコロナウイルスは、グローバリズムの恩恵であった人の交通網によって半年もかからずに世界の隅々まで行き渡ったのだ。コロナは、人との接触を遮り、交易を中断させ、世界を分断させた。
コロナとウクライナ侵攻は、偶然の連続に見えるが、そうではない。コロナ対策は、国家の単位を際立たせた。中国を見るとわかるが「ゼロコロナ政策」が国家を弱体化させ、自国優先主義が台頭した。貿易が激減し交易がなくなると、グローバル経済による国の維持が難しくなり、国家はエネルギー確保と内需拡大が優先課題となった。
ロシアも、コロナで大きな経済打撃を受けた。西側と連動した政策では自国民を養えない。旧ソビエト連邦の中で一番人口も多く、資源にも恵まれたウクライナの西側諸国化は絶対に避けたいところである。故に、侵攻後の経済政策はSWIFTから外されようが、アメリカ憎しの中国・中東との関係強化、インドとの接近、支援金を配りまくるアフリカ諸国と同盟強化している。
1989年12月のマルタ会談により終結した東西冷戦から33年経って、新しい枠組みで蘇った。違うのは、ロシアがアメリカに対抗できるほどのパワーが無くなったので、米中冷戦が世界の基軸となるだろう。
日本は、世界の全てに無関係に過ごしてきたつもりだが、実は違っていて、世界情勢のキーになる国なのである。島国の鈍さで国境意識が希薄だが、三正面と言って近隣諸国が全て独裁国家に囲まれているのだ。ロシア、中国、北朝鮮。
21世紀のキューバは、台湾である。それゆえに日本が主導した日米豪印クアッド(QUAD)は大事な枠組みになるだろう。中国が焦って香港を一国にしたかった理由がそこにある。中国が米国の支配する太平洋の覇権を狙おうと思えば、香港を意のままにしたかったのだろう。ただ、航路としては台湾と日本の間を通らなければ太平洋には出られない。一時は関係が良かったオーストラリアとの間の航路は、中国のスパイ活動の露見により、モリソン前首相が封じた。つまり、中国が西へ活路を見出すためには、台湾を併合しなければならない。
アメリカは、ロシアのウクライナ侵攻をかつてのクリミア併合のように見過ごすことは出来なかった。そのような世界情勢を完全に理解できていなかったプーチンは今後の政局運営を困難にしてしまった。
まとめると、2023年以降の世界は「インド太平洋」の安全保障が最重要課題となる。日本は、得意の二枚舌外交で中国と渡り合わなければならない。(インドと良好な関係維持)
・NATOと日本の連携強化で中ロを牽制(ウクライナだけを支援するのではなくNATOを支援)
・日米関係の強化(軍事費増額より米国から武器購入)
・習 近平(シー・チンピン)と付かず離れずの外交
インターネットによって世界は小さくなった。小さくなった分、政治家のよる外交の力、交渉の力が国民生活に大きな影響を及ぼす。かつて想像できないくらい交渉力が大事になる。聞く力があっても何の役にも立たない。2023年の日本のリーダーは自分の言葉で話して他国と交渉できる実力にかかっている。
高島 保之、Jimmy Honda、他296人