想像力を拡張させるツールとしての”禅”
“禅”とは、想像力の拡張である。
“禅”を自分にインストールすると、心に余裕ができる。パソコンと同じで容量が大きくなるとサクサク動けるようになる。
沖縄で「ON THE TRIP」成瀬勇輝さんから啓発され、”禅”をもっと知りたくなり建仁寺 搭頭 両足院の伊藤東凌さん(Toryo Ito)を訪ねた。
https://ryosokuin.com/zazen/
東凌さんにとって、禅は「”I” から”We”になり “Here”となる」ものだという。
“Oneness” (ワンネス)他人が自分となる。
他人のことを思いやり、それを考えている自分が 世界と一体になっていくイメージだろうか。
「禅」は、日本だと修業(座禅、警策)のイメージがあるが、欧米ではリラクゼーションから入門する。
いずれも本質とは違う気がした。
かつてGoogle社内の無数のサークルの中に「禅サークル」があったらしい。そこに入った人が余りにも退職するので、お取り壊しになった。禅を極めると自分と会社の距離を感じるようになるのかもしれない。
スチュワート D. フリードマンの書籍「ワーク・ライフ・バランスは無意味である」によると、
人生の主な領域は4つある。「職場か学校」「家庭」「コミュニティ」「自分自身」。
ワーク・ライフ・バランスは、バランスをとろうとするので、この中の何かをトレードオフするので良くない。
自分にとって何が大事かを知ること。その大事と思える価値観を一貫した行動で示すこと。その行動をストーリーにして、いつでも自分の価値を他人に伝えられること。
その「自分価値基準」があると、与えられた仕事でも自分の価値観に照らし合わせて深く熟考できれば、自分の血となり肉となるのかも。その結果「自分」「仕事」が統合され、人生がより楽しめるようになる。
リモートワークで、自分と社会との距離がますます遠くなった現在、ツールとしての”禅”は試してみる価値がある。