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なぜ生身のアイドルはファンに向けてライブで歌い続けるのか?

これからのエンタメの方向性について一言。
AIがエンタメの陳腐化させ、オープンSNSは廃れる。
世界的にデータを見ても、SNSにかつての勢いがない。添付、若年層のSNS離れが激しい。

これからはオープンSNSからクローズドSNS(PodcastやDiscord、Threadsなど)と言われる「Deep Media」が台頭してくるだろう。
若者はXやYouTubeなどオープンの場でモノを語りたくない。匿名から実名で語り合える真の友達が欲しいからだ。(ちゃんとした出会い系サイトが多くのカップルを産んでいる)
AIやCGを多用した人間離れした映像は、もはや人の心を打たない。アメコミ原作映画から、ここ数週間のSORA2のほぼゴミのような映像断片まで一気に廃れると思う。
一人の人間が世界を救うハリウッド超大作映画より、いじめられっ子側のストーリーを重視するNetflixが支持されるのも、新しい時代の重要な流れになる。

1. テクノロジーが奪う“人間の創造性”
最近のテック系企業から私への提案の多くは、「AIを活用したタレント活動」や「AI生成によるコンテンツ制作」が多い。
しかし、そこには人間の感情や創造の熱が感じられる提案はゼロ。
生身のタレントがいるのに、なぜAIの声やアクトを使う必要があるのだろうか?
AIが生成した安価なCMや動画が低コスト市場を奪っても、エンタメ業界の成熟や文化的豊かさには何の貢献もしないと予想される。

2. “数字の魔法”の崩壊
AIが作ったショート動画が「100万PVを獲得した」と話題になる。
しかし、もはやフォロワー数やトラフィックは“価値”を示さない時代となった。
見た目の数字に振り回されている間に、メディアは“本当に心を動かす体験”を失っている。
数字のインパクトはあるが、心の記憶に残らない。そんなコンテンツが増えすぎている。

3. SNS疲れと“リアルへの回帰”
今、ネット史上初めてSNS滞在時間が減少している。
特に若い世代ほど、早くその世界から離れ始めているのだ。
AIが埋め尽くすフィードの中で、人々は“本物の体験”や“リアルなつながり”を求めて動き出している。

4. “時間の奪い合い”から“時間の価値化”へ
これまでのメディアは、人々の注意と時間を奪い合う構造だった。
しかしこれからは、“時間をどう使うか”“どんな時間を過ごすか”に価値が移行していくだろう。
“短い視聴”ではなく、“深い共感”が求められる時代。
人が時間を預けたくなるコンテンツとは、深いストーリーと信頼関係に基づいたものである。

5. 次に来るのは「Deep Media」
これから主流になるのは、“Deep Media”。
Deep Mediaとは、深い体験価値を提供するメディア。
一方的に流される情報ではなく、「じっくり聴く」「心で感じる」「一緒に考える」時間をデザインするもの。
それは、イベント体験でもあり、長尺Podcastであり、
“番組ファンダム”という新しいコミュニティの形だと考える。

6. まとめ:深さのある体験こそ、次のエンタメの軸
AIとアルゴリズムが作るコンテンツは“速くて軽い”。
しかし、人の心はゆっくりとしか動かない。
これからのエンタメは、「どれだけ届くか」ではなく「どれだけ深く響くか」。
その答えが、“Deep Media”にある。

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