対談【ブロックチェーン x アートで新時代のイノベーションを起こす 】 起業家 施井 泰平 x コンサルタント福田 淳
施井(しい)さんは、ブロックチェーン技術を使ってアート市場を正しく拡大させようしている。
新しい技術の使い方は、こういうイノベーターによって試されるべきなんだと思う。
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Talked対談【ブロックチェーン x アートで新時代のイノベーションを起こす 】
起業家 施井 泰平 x コンサルタント福田 淳
施井「世界的にみんなに使ってもらうためには、日本のアーティストでいうと草間彌生さんや奈良美智さんみたいな超有名で、かつ贋作問題が起きているアーティストがブロックチェーンの証明書を使ってくれるようになるとすごくいいなと思っています。贋作問題はアーティストもですが、世界中のオークションハウスや二次流通市場関係者が困っていて、作品が本物かどうかの確認してもらうのも一苦労です。「本物です」「偽物です」の証明も、どちらに判定されてもすごいお金と時間がかかったり。さらには、審査できる人も限られるので、「月に何作品までしか真贋判定出来ない」とか、制約が多いんです。ピカソなんかは審査に1年くらいかかると聞いたことがあります。アーティストが亡くなった後に管理団体が解散して真贋鑑定をする人がいなくなってしまったなどの話を聞くこともあります。そういう意味では真贋鑑定がしっかり出来る人が存命のうちに、全部ブロックチェーン上に登録してしまわないと、世の中に贋作が出回っても誰もその真贋を証明出来なくなったり、そのせいで作品価値が下がる可能性もあると警鐘を鳴らしていきたいです。」
構成:高杉公秀、井尾 淳子
撮影:越間 有紀子