生まれた時から生活にデジタルがある完全なデジタルネイティブ世代。

デジタルでしか絵を描いたことがなかったという。

でも、京都市立芸大 大学院では “油画”を修了している。

美大で初めて油画を描いたら筆で描く違和感を感じたという。そのときに油画の教授から「ラズパイ」（Raspberry Pi）を使ったらと教えられたそうだ。

ちなみに、ラズパイとは最小の基盤。簡単にプログラムでき、モニターと繋げれば 小さなIoT機器ができる。

それがきっかけで、このデジタル描画をラズパイ経由で小さなモニターに表現するスタイルを作り出した。モニターは、工作部品屋から中国のものなどテーマにあったディスプレイを探してきてプログラムするらしい。モニターの画素数にあった弱い線や透明感のある造形に拘って制作している。

描いたデジタルアートを一旦SNSにあげてから保存し直して、それをラズパイで仕上げているそうだ。ネットワーク洗礼！面白い！

彌永ゆり子さんは、デジタル世代の新しい現実とのコミュニケーションを表現している。

まったく類を見ない天才的なアーティストである。

東京やロサンゼルスでソロ展示を企画したいと思う。

乞うご期待！