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情報モラルの行方 | 株式会社スピーディ

Speedy NEWS

情報モラルの行方

公立高校の新しい教科「情報」(2003年〜)を免許なしで教える公立高校の教員が全国で1100人超えているというNHKニュースを見た。
「情報」は情報社会の課題や情報モラルなどを学ぶ「社会と情報」と、プログラミングの技法も扱う「情報の科学」のどちらかを選択することになっている。
さて、情報モラルといえばフェイクニュースをどうするかが大事なポイントになる。どんな内容の授業で教科書を使っているのか知りたいところだが、フェイクニュースの見極め(メディアリテラシー)る能力をどう育てるかが大事になってくる。
・ちゃんと最後まで記事を読む
・その事実が本当か確認するために反対意見も検索して考える
・多様な意見を交えた討論慣れをして、自分と違う意見も受け入れる
などなど具体的な実地訓練も含めてやっていかないといけない。…と考えていたら、こんな大事なことは、高校生だけではなく、SNSで中心的な意見を述べている人たちがこの訓練しないとダメじゃん!と思ってしまう。
インド政府がアメリカの巨大SNSプラトフォームは、フェイクニュースをのさばらせており、看過できないと強く非難したロイターの記事を見つけた。
India seeks tougher action from U.S. tech giants on fake news
しかし、ここで問題になるのは表現の自由と政府の規制の関係だ。
先日、Spotifyの株価が下落した。理由は、彼らが2019年に1億ドル以上(114億円以上)支払って独占契約を獲得したコメディアンであるジョー・ローガンの人気ポッドキャスト番組「The Joe Rogan Experience」(世界1位のポッドキャスト番組で1,100万人のリスナーを持つ)内で、コロナウイルスのワクチンの誤情報を拡散して、人気番組ゆえ削除されず放置していた問題で、時価総額21億ドル(2,300億円)が吹っ飛んだ。
多様な意見があってもいいと思うが、明らかに科学的な知見に欠ける情報は議論の余地はない。それにしたって、大きな影響力を持つメディアやインフルエンサーが一度言ったことは、一定のファン層の脳裏に焼き付いてしまう。
脳で立ち上がったアプリを強制終了させるためには、情報モラルを鍛える訓練が必要だ。
基本的には、全ての情報を疑う。誰かが言ってたよ!って情報は危険である。物事の事実が一つだけなら、こんなことにはならない。いろんな見解があって世の中成り立っているからややこしい。
たった1人の幻影はフェイクだが、10人の幻影でいくらか本当に近づき、100万人の幻影は完全な事実になる、ということがあるとことを念頭においておこう。