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【疑問にお答えします!】キャッシュレス時代、誰がお金を作っているの?

お金は誰が造るのか?と言う質問の答えは、昔は簡単だった。
国家の信用を背景に造幣局が紙幣や硬貨を作っていた。
第3代アメリカ合衆国大統領トーマス・ジェファーソンが「お金を造れる者は国家を統治できる。」と1801年に言った。
それから200年経って、もはや造幣局で殆どお金は作られていない。なぜなら、インターネット時代が到来し、キャッシュレス社会になったからだ。
キャッシュがないということは、紙幣も硬貨も作られないので、造幣局は稼働しない。ユーロ圏では、お金の流通の15%しか造幣局が作っていない。
さて、残りの85%は誰が作っているのだろうか?
ブリストル大学の研究者マーク・バートン(Mark Burton)は言う。
「流通している大半の金はプライベートバンクが造ってる。英国では97%の金をプライベートバンクが造る。」
誰かがローンを組む時に銀行はお金を造る。あなたが100万円の車を買いたいと銀行に行く。返済能力があると判断されたら、1,000,000と入力するだけだ。
数字を打てば、あなたの口座に入金される。それで新しいお金ができる。
借金の上に利子も払わなければならない。ローンも全て返済しなければならない。
お金は長くは自分のところに留まらない。経済を維持するためには、銀行はもっとお金を貸す必要がある。そうでないと深刻な不況になる。こうやって、お金はストックされずフローすることによって成り立っている。その銀行をコントロールしているのが、国家なのである。
誰かがお金を借りなけれはお金は生まれない。
つまり、お金はみんなの欲望が作り出すイリュージョンのようなものだ。