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彌永ゆり子 (Yuriko Iyanaga) 個展【ミレニアム世代は、ネットでアートを描く。】 〜世界初のラズパイアートを披露(主催 : Speedy Gallery) | 株式会社スピーディ

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彌永ゆり子 (Yuriko Iyanaga) 個展【ミレニアム世代は、ネットでアートを描く。】 〜世界初のラズパイアートを披露(主催 : Speedy Gallery)

 

ミレニアル世代は、社会をインターネット経由で眺めている。
彌永ゆり子のアートは、他に類を見ないハイブローでユニークなものだ。
リアルな油絵の質感を極限まで無くすうちに電子基盤で表現するようになった!
21世紀の新しい遠近法を模索しているように見える。
彌永は、幼少期にお父さんのお下がりのタブレットで絵を描きはじめた。1991年生まれの彌永は、物心ついた時からインターネットのある典型的なミレニアル世代である。

2012年に京都市立芸術大学へ入学し油絵を専攻し描き続けたものの、どうしても現代に合った絵の質感を出したかった。
その時、先生から聞いた「Raspberry Pi=ラズベリーパイ」(2012年にイギリスで教育目的に開発された電子基板のこと)で作品をプログラムし、小さなモニターで映像を映し出してみたら、しっくりきた。
映像も最初は作り込んでいたが、それなら油画と変わらないので、もっと質感がないデジタル表現を追求するようになった。

出来上がった作品モニターにフレームをつけていたが、絵画風に見えるのが嫌で、次第に配線やモニターが剥き出しの作品へと変貌していく。
「ドットが目立つように、あえて古いペイントツールを使ったほうが面白いんじゃないかなと思って。 “質感がない”っていうのがデジタルの質感」と捉えている。

最近では、モチーフはインターネット上から拾ってきた画像を活用している。個人が携帯で撮った、それこそメルカリの出品用画像みたいな下手な写真を面白がって材料にしている。

「ネット上にある、膨大なイメージみたいものを拾ってきて組み合わせて描く。自由にバーッと心象風景みたいなものを描くときもあるんですけど、そのときもネット上の画像を使うのが面白いなと思っています。」

自分で撮った写真でさえも、一度ネットであげてからダウンロードして使うという徹底したネットワーク加工を大事にしている。
彌永が見ているのは、インターネットで行き交う無数の脳を経由したリアリティの表現なのだろう。

彌永のアートは、非常に前衛的で他に類を見ない。
来月には、Speedy Galleryの東京特別展示ということで、アート展示を行いたいと思う。

【展示概要】

タイトル:「世界初のラズパイアート」(仮)
主催: Speedy Gallery Inc.

アーティスト:彌永 ゆり子 – Yuriko Iyanaga
レセプションパーティ: 11月26日(金)16-19時まで

期間:
11月25日(木) 14時から19時
11月26日(金) 10時から19時
11月27日(土) 10時から18時

場所:Monkey Cafe Gallery
〒150-0033 渋谷区猿楽町12-8
地図:
https://goo.gl/maps/dzS84JZCF2QamhTs6

お問い合わせ:
gallery@spdy.jp