Speedy CryptoArt: NFT作品をレイヤーごとにミンティングでき、DRMをかけ、個人売買できるプラットフォーム「マスターピース」
Miss Bitcoinこと藤本真衣ちゃんの紹介で、ロサンゼルスにある「MASTERFILE」(マスターファイル社)の代表 Shaan Bhagatさんとカフェで打ち合わせしたよ。
マスターファイル社は、NFT作品のDRM(著作権保護)テクノロジーのプラットフォーム(ツールとマーケットプレイス)を作るスタートアップ。
NFTは、ブロックチェーン技術を使ってデジタルアートをこの世に一つしかないものとして作ることができる、と言われているが、実際にはDRM機能はない。これを勘違いしている人が多い。NFTマーケットでは多くの勝手なフェイクNFT作品が溢れているのが現状だ。だから、こういうスタートアップが出てくる。マスターファイルは、今後5年以上の資金を確保しているという。
ただ、私はそれ自体に競争力はないと思う。無数の競合が出てくるだろう。むしろ、Adobeを使うような簡単なUIが魅力なんだと思う。
例えば、数多くのレイヤーを使ったデジタルアート作品があったとする。その一枚一枚を簡単にミンティング(NFT化)できるのだ。
コミックのページや映像のコマなども同じようにできる。ここが最大の魅力なのではないだろうか。こういうツールはなかった。でも、Adobeの新しいサービス「Behance」は競合になるかもしれない。
さらに、独自マーケットプレイスだけに拘ると、コンテンツを広げるためのマーケティングコストがより必要となってくるだろう。
ということは、マスターファイル社のこれからの課題は、このツールを使った魅力的なコンテンツ開発ができるかどうかにかかっている。
日本で最大のeコミックプロダクションを持っているスピーディ・グループとコラボの可能性はあると思う。