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ウィズコロナ考: オミクロンが風邪になる日

沖縄いると内地(本土)の友だちから「オミクロン大丈夫?」と心配される。ありがたいことだよ。(いまは東京に戻っている)
キャンプ ハンセン(沖縄県国頭郡金武町)から広がったことで”沖縄”は心配される。だが、金武町(キンチョウ)から私のいる南城市玉城まで55.2キロある。(Google map調べ)その距離を東京で例えると六本木から八王子で45キロくらいだから、もっと先まで行ける距離である。さらに人口密度で比較すると、東京23区=15,450人/km2に対して、沖縄=642人/km2と、4%しかない。
…ということなので、ファクトとしては23区に居る方が数百倍 危険なのである。
1918年から1920年に流行したインフルエンザ感染は、スペイン風邪と呼ばれていた。3年間で3回の波がきた。第1波の日本の感染者数が2,117万人、第2波は241万人、第3波は22万人と10分の1ずつ感染者は減っている。そして、最後は重症化率も死亡率も劇的に下がり普通の風邪になった。
* ちなみに、当時の日本人口が5,473万人だった。
コロナの死者数をグラフにしてみた。(数十年ぶりにエクセルでグラフを作った)
第6波と言われる現在。デルタ株からオミクロン株に変わり、ワンチン接種率の向上もあり、殆ど死者数は増えていない。2018年のインフルエンザ死者数が3,325人。2020年のコロナ死者数3,414人。インフルエンザでの死者数が劇的に無くなったので、コロナ以前のインフルエンザ死者数と比較してほぼ同数。
実際、下記のような見解も出てきている。
– オミクロン株「インフルに近い」との指摘も 沖縄でコロナ専門家会議:朝日新聞デジタル
果たして、過度な水際対策や従来のマンボウ措置が必要だろうか?幸いにして、日本は他国の比べて感染者数も死者数も格段に低い。現在のファクトに即した柔軟な対策をとるべきだ。
これらの施策が必要性よりも夏の参院選対策や管内閣の支持率急落への反動から来ているのだとしたら、それは国民の意識も含めて見直すべきではないか。
いや、むしろ政権の実効力でいえば、第5波以降、病床数の確保や自宅置き去りの反省から救急医療をどう改善したのかをきちんとデータで示し、その効果を説明してほしいと思う。
飲み薬が出た状況の中で、これを風邪だと宣言する日を決めてもらいたい。(梅雨明け宣言みたいにベンチマークを示すべき)
◆参考データ
死者数推移