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Speedy Farm : 農業はIT=スマートアグリテック

Speedy Farm
わたしが農業に関心をもったキッカケや今後の展望について、ライターの真栄城 潤一さんから取材を受けた。(近所の「くるくまカフェ」のテラスは気持ちいい天気で、久高島も綺麗に見える絶景)
記事を楽しみに待つとして、取材をきっかけに”食”の未来について考えてみた。
– 地球上の居住可能地域の50%が農地で、そのうち80%が牧畜(肉)で20%が農耕(野菜)に使われている。我々が食べていくために、これほどの面積をとって地球の水資源を使い、CO2を出していくことは、もはや継続できない状況にある。
– 牧畜も農耕も水が一番大事で、水の無駄が地球温暖化を加速させている。牧畜(食肉生産)については、世界の水使用量の70%が使われている。これを抑えるためには、肉食を減らしてタンパク質(大豆)を摂る方法もあるが、ゲノム編集による培養肉の開発が急がれる。
MITの科学者によって設立されたバイオテクノロジー企業であるGinkgo BioworksからスピンアウトしたMotif FoodWorksに注目している。
– また、効率的な農業を実現させるには、農耕はドロッピング(灌水)方法のIT化が不可欠である。葉や茎、根の成長をデータ化してオーガニックな液肥をドロップさせる。
今後も都市化が進んでいく中で、土のいらない水耕栽培技術を使った垂直農法の広がりも目を離せない。ケンタッキーで東京ドーム5.5個分の植物ファクトリーを運営するAppharvest など注目企業である。垂直農法は、完全閉鎖型の環境で栽培されることから、殺虫剤を使う必要がなくなる。水の使用量も減る。垂直農法は伝統的農業と比べて農作物の栽培に必要な水の量を90%抑えられる。
農業は、IT産業である。
農家はIT技術によって土壌と空の含水量を把握し、的確に水やりができるようになる。それによって穀物の生育はよくなり、収穫量は増え、人類の飢餓をなくし、地球温暖化を抑える可能性が上がると考えている。
それを実現するためには、企業の俊敏さ(スピーディ)がモノを言うので、企業にとって俊敏さは大きな武器になるだろう。