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トークド対談 : 「夢中は努力に勝てない」杉山恒太郎さん

私が本をじっくり読めるのは、飛行機の中と沖縄に居るときである。
東京とロスは街が忙しずぎて、それに自分の脳が連動しているのか時間が取りにくい。仕事柄、毎日たくさんの企画書PDFや映像リンクが送られてくる。それを見なければならず、読書の気分になれないというのが本当のところだろう。
先日、マイアミに向かう機中で大先輩 杉山恒太郎さんの新刊「広告の仕事~広告と社会、希望について 」(光文社新書 1229) を読み始めたら止まらない。知的興奮を得る!とはこのことだ。早速、杉山さんに機内WiFiから連絡をとり、帰国後お会いすることになった。
下記の本、広告・マーケティング業界の方は読むの必須と言いたいところだが、本書は そんな業界関係者の枠を平気で超える思想本である。自分と社会の距離、そのユニークな距離感の捉え方。ユーモアを交えて書かれている。スタートアップを目指す若者にも読んでほしい。
杉山さんから「努力」は「夢中」に勝てない、と言われた。どんなに努力したって、夢中になってやっている人には勝てない。なるほど、至言である。
さて、どうやって「夢中」を見つけるかだ。よく大学生や若いビジネスマンに講演させてもらうと質疑応答でこの質問が出る。私の回答は「自分が好きな人のやっていることは自分も好きになって夢中になれない?」って聞くと手がかりを得たように納得してくれる。さらに「夢中になっていることがある日ある時、突然冷めてしまうことがある。でも全然オッケーですよ」と付け加える。「努力」も「夢中」も強制を嫌うところは似ている。
この本を読んで、改めて自分の五感を信じ、好きなことを好きなだけやっていくことが生きる喜びになると確信した。
杉山さんとの対談は来月 披露するのでお楽しみに!
追伸: その後、さらに新刊が出ております。これは年末 沖縄で楽しむ予定。
「世界を変えたブランド広告」 (日本経済新聞出版)
2人、立っている人、室内、、「ADC kh 2016」というテキストの画像のようです
柳瀬博一、武田 圭太郎、他111人