医療未来学の第一人者と語る「死ねない時代」にフィットする国家像とは? ゲスト 奥真也
医療未来学という新しい分野のスペシャリストである奥真也さんと対談させてもらった。
どのお話も強烈に刺激的で楽しかった。
例えば、脳のアイデンティティはどこか?って話し。
脳をよく分解して考えるとハードディスク(記憶装置)と、考えたり判断したりするアルゴリズム(演算処理)で構成されているようだ。
ボケて過去の記憶は薄れても、脳の判断が正しいなら、それでいいのかもしれない。もちろん両方揃ってる状態が最高なのだが、歳とって記憶が飛ぶなどハードディスク損傷よりも、きちんと物事を判断できる能力を保持していた方が生きてて楽しい。だから脳のアイデンティティはアルゴリズムにあるのかもしれない。
医療が発達し長寿となり、体も心も健康でありづけることが、社会の一番大事なテーマだろう。心の健康は全人生のストレス面積をどう少なくするのかにポイントがあるとのこと。
ぜひ、ご一読くださいませ。ホント面白いから。
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医療未来学の第一人者と語る「死ねない時代」にフィットする国家像とは?(前編)
埼玉医科大学総合医療センター客員教授 奥真也 x 起業家 福田 淳
奥「思い出そうとすることにはストレスがかかるんです。思い出せないことで、「自分はボケたんじゃないか」とネガティブになるし、そのストレスは少なくとも絶対に悪いので。ストレスについては、酸化ストレスなど、物質的にもかなり解明されているので、基本的にストレスは1秒でも短いほうがいいと言えます。嫌な仕事はやらないとか、嫌な人には会わないとか。 先程、「健康オタク」というお話もありましたけれども、結局そのときのストレス状態の積分で、それが多ければ多いほど駄目なんですよね。だからストレスがあるときは、できるだけストレスの全体量を減らすのが大事です。」
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