いつも世界中を旅していると、人のセンスの違いに驚かされる。同じように見える空の色も人によって違うのかもしれないな。
いつも世界中を旅していると、人のセンスの違いに驚かされる。
いまパームデザートで拡張工事をしている。ありとあらゆるディテールを決めなければならない。センスも環境も違う中で、タイルの色を決めるだけでも難しい。いくつかの判断要素の中に、人種による目のカラーの違いがある。ブラウンアイの日本人には暗いBARでもブルーアイの欧米人には明るすぎる。モノクロをベースにした色調感覚の日本人にカラフルに家具を選ぶことは難しい。逆も然り。
自分のセンスはアジアで暮らしてきたセンスであり、一方アメリカにおいては、まるで違う色彩感覚がある。色彩感覚に絶対感覚はなく、相対的な感覚しかないと思う。自分が暮らしてきた生活・社会で馴染んだ色は安心する。一方で、同質化した環境から一歩踏みだしてカラーを選ぶときには、慎重にならないと大胆になれない。センスのチャレンジは、二歩先ではなく半歩くらいがカッコ良い。
そんなことを考えながら8800キロの空旅を楽しんでいる。同じように見える空の色も人によって違うのかもしれないな。