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Los Angeles Magazine (December 2019) 「アートは、社会を変える最強の武器だ!」

Los Angels Magazine  / Issue December 2019

【アートは、社会を変える最強の武器だ!】

ロサンゼルス初!日本人アーティスト専門ギャラリーオープン

みなさんご存知の日本人アーティストって誰でしょう?
ケン・ワタナベ? タカシ・ムラカミ? スティーブ・アオキ? この中で、コンテンポラリーアーティストは村上隆だけですね。ケンは役者、スティーブは有名なステーキハウスを経営するオーナーの息子で世界的なDJですよね。

2019年5月、私はロサンゼルスに「スピーディ ギャラリー」をオープンしました。わたしは無類のアート好きとしてアートを蒐集する傍ら、自身でも数多くのアートイベントを成功させてきました。
シェフ・ワトソン(AI)とアーティストが競うアートショーや、世界中から珍しい巨大植物だけをあつめて美術館で展示をしたり、単なるアート展示ではなく、人々があっと驚く仕掛けでアートに関心のない人たちにもアートの楽しさや意義を伝えてきました。

普通のギャラリストがやらないアートイベントをロスでも仕掛けていこうと考えています。その拠点として「スピーディギャラリー」は誕生しました。日本では十分知られているアーティストで、世界では知られていないアーティストにフォーカスして、このスピーディギャラリーで紹介していこうと思います。

アートが生み出すブランディング効果

私の本業は実はアートプロデュースではないのです。私は長年企業のブランドコンサティングをしております。日本をはじめ北京など、アジアのクライアントたちに対するブランディングで成功を収めてきました。
だから今回は、このギャラリーを通じて、日本のアートを世界にブランディングさせようと考えています。

かつて企業がブランドを作るのは簡単でした。インターネット出現以前の20世紀のメディアの中心はテレビと雑誌です。たくさん、マーケティングコストをかけた企業の勝ちです。しかし、多メディア化しSNSがでてきて、事態は一変しました。マーケティングは、人に商品やサービスを知ってほしい、買ってほしいという活動がメインです。しかし、メディア伝達の流れがメディアから人へという時代から人から人へというシェアに変化した時、商品やサービスはコミュニティの中で話題にならないと売れなくなってしまいました。メディア力から口コミ力が大事になりました。
それで、企業はテレビやネットメディアだけでなく、実際人々にふれあってもらう”場”を提供し始めたのです。成功したブランドは、うまく、その場を作り、人々にSNSで拡散させ、人々から愛されるようになっていきました。スピーディギャラリーもロスコミュニティ、人々との有益な場になると信じております。

アートが作る「社会との接点」

スピーディギャラリーも普通のギャラリーのようにアート作品を売ります。そして、その売った絵の利益を慈善団体に寄付することは可能です。しかし、そのやり方だけでは十分ではありません。そのようなリッチな人たちが集まるチャリティパーディはわたしはやらない。わたしのギャラリーは普通のアート好きが集まるコミュニティの場なのです。

私はかつて長きに渡り、インターネット企業の経営にも携わっております。また、SNSプラットフォーム向けのコンテンツの販売でディズニーを超えるシェアを叩き出しました。そこでネットネイティブの思考を完全につかむことができました。彼らは、ネットを活用して知らない社会に参加することを知ってます。だからこそ、難病ALSを救うアイスバケツチャレンジや香港の雨傘革命、グレタ・トゥーンベリちゃんの気候変動問題など SNSから社会を変える大きな動きが起きたのです。

スピーディギャラリーという小さな場所を大きなコミュニティにしたいと考えています。
ギャラリーに来た人が、そこにあるアート作品に魅せられたなら、その写真と共に ハッシュタグ「#SpeedyGallery」を付けて好きなSNSに投稿してください。
1投稿につき、スピーディ社から1ドルの寄付を下記のNPOに毎年寄付します。

NGO City Plants
https://www.cityplants.org

ギャラリーにいってポストしたら、知らず知らずのうちに人々や地球を救えるなんて素敵だと思いませんか?
ぜひ、みなさん、スピーディギャラリーに気軽に遊びに来てください。
http://speedyartgallery.com/

福田淳プロフィール
ブランド コンサルタント。1965年、大阪生まれ。日本大学芸術学部卒業。 ソニー・デジタルエンタテインメント創業者。 横浜美術大学 客員教授、金沢工業大学 客員教授。
ブランディング業務以外にも、女優のんのエージェント、北京を拠点としたキャスティング業務をはじめ、国際イベントの誘致、企業向け”AIサロン’を主宰、ロサンゼルスでアートギャラリー運営、森林破壊を防ぐNPOなど、活動は多岐にわたっている。

1998年、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント社 バイスプレジデントとして、衛星放送「アニマックス」「AXN」 などの立ち上げに関わる。 NPO法人「タイガーマスク基金」の発起人をはじめ、 文化庁、経済産 業省、総務省などの委員を歴任。 2017年、カルティエ提供「チェンジメーカー・ オブ・ザ・イヤー2016」を受賞(日経BP)。近著に『SNSで儲けようと思ってないですよね?世の中を動かすSNSのバズり方』(小学館)がある。