Talked対談【いま、必要な「エリート論」~マクロン大統領とナポレオンの戦略 】 東京成徳大学経営学部(ファッションビジネス)准教授・一般財団法人セゾン現代美術館 理事 芳野 まい × ブランドコンサルタント 福田 淳 (前篇)
パンデミックのいまこそ、いい意味でのリーダーのエリート意識が大事になってくる。
先日、フランスの保険大臣がテレビの生番組でメモを見ず2時間ぶっ通しでウィルス対策を説明しきったのは、こういう感覚なんだと思う。
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Talked対談【いま、必要な「エリート論」~マクロン大統領とナポレオンの戦略 】
東京成徳大学経営学部(ファッションビジネス)准教授・一般財団法人セゾン現代美術館 理事 芳野 まい × ブランドコンサルタント 福田 淳 (前篇)
http://talked.jp/95
芳野「ルールを守るというより、ルールを作っているという誇りと自覚なのかなと思います。言われたから守るのではなくて、自分のやることがルールを作り、ゲームを守っているんだという誇りと自覚。トップに立つ人は、それがあるから頑張れるし、プレッシャーも楽しめる。そういうフランスのエリート教育ですが、じつはナポレオンが基礎を作ったんですよ。
ルイ16世までは当然、身分社会ですから、もちろん例外もありましたけれども、大体いい家柄に生まれれば大臣になったり、近衛隊の隊長になったりしていました。でもナポレオンが皇帝になると、これまでの歴史や伝統とは違う文化のなかで、優秀な人材をつくらなきゃいけないということになった。それで、今のフランスのもとになっているエリート校をつくったんです。理工系のポリテクニークは、革命記念日に生徒がナポレオンのような制服でシャンゼリゼ通りを行進するので、日本のテレビにも取り上げられたりしています。」
構成:井尾 淳子
撮影:越間 有紀子 (Yukiko Koshima)
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