新型ウイルスの遠因は、世界温暖化にある!NHKのBS1スペシャル「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」
NHKのBS1スペシャル「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」をみた。
中身も興味深かったが、そこに出演されていた五箇 公一(ごか こういち)さんの格好がすごい目立ってて気になった(笑)
他の学者さんと比べても違和感ww。なんか自分と通じるものがあるなぁと思ってググったら、同い年!パンク・ロック世代の学者さんなんですね。
五箇さんの番組での発言が本当に素晴らしいので、書き起こした。
「(今回の新型コロナの遠因は)気候変動ですよね。それを引き起こしているのは巨視的にみれば、南北格差から始まる経済格差を埋めようとする中での工業発展という、そういったものが途上国でものすごい勢いで、その速度がかつての先進国以上に速い速度で起きていると。
そうすると”生物多様性のホットスポット”と言われるエリアの真ん中でそういうことが起こってしまう。だから開発と破壊、森林伐採そういったものが急速に進む中では、そこに閉じ込められていたウイルスたちが、新たな住処として人間という住処を得て、それが北と南がつながることで北の人口密集地に入り込むという図式が、1980年代以降からずっと続いているわけですよね。
気候変動を起こしている開発とそういったグローバル化というものに、実はウイルスがすごい勢いで便乗しているという状況がある。
“南の人達が森を切らなくてもいいようにするにはどうしたらいいか” というのが大きな課題なんだけど、いまだそこのゴールには到底たどりつかない。
そのしっぺ返しとして感染症の問題も起こっている。」
さらに番組の締めとして
「こういったウイルスのような喫緊のクライシスに対しては、当然科学技術で立ち向かわざるをえない。やっぱり新薬の開発ですよね。そういったとこに期待していかなきゃいけない一方で、長期的に見ると、こういったクライシスを繰り返さないためには、自然共生というも極的なライフスタイルの変換といったものを考えていかなきゃいけない。
要は本当に我々は手を出してはいけないところまで自然に対して侵食を果たしてしまったがために、こういった問題が起きていると。その中からこういったウイルスや、あるいはそういった汚染といった問題が、人間社会にリスクとして降ってくるという。その悪循環を絶つためには、そもそも自然の摂理に準じた自然共生っていう生き物は何かっていう議論を いまから始めないと持続性が保てないだろうということですよね。
このままいくと本当に人間社会はもう崩壊しか筋道がなくなってしまうとそれくらい深刻に受け止めなきゃいけないっていうことが、ようやくこの今回のコロナウイルスが教えてくれている気がするんですね。」
参考
↓見逃した方は下記から。
(1)NHKオンデマンド 「ウイルスVS人類~未知なる敵と闘うために~」
https://www.nhk-ondemand.jp/goo…/G2020107041SA000/index.html
↓この方の本すべて購入しました。興味ある方はみなさんもご一読ください。
(2) 終わりなき侵略者との闘い~増え続ける外来生物~ (小学館クリエイティブ単行本) 五箇 公一 https://www.amazon.co.jp/dp/4778035348
(3)「いきものと生きる:”ダニ先生”両陛下に熱弁=五箇公一 – 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190424/ddm/013/040/010000c