Speedy NEWS

ポストコロナ考 : 世界は、社会は、大きく変わらざるを得ない。

世界は、社会は、大きく変わらざるを得ない。

まず世界情勢は、圧倒的に中国主導の世界になる。すでに北京や上海は経済活動を再開させている。
中国はいち早く立ち直り、他の世界へ戦略的な支援をしている。WHO への多額の寄付やアフリカ各国への支援、さらにイタリアにも最大の危機下にあった時、いち早く支援の手を差し伸べた。

人工呼吸器、マスク、フェイスシールド、防護服などすべて中国産である。コロナ後の世界の覇権を握るための政略として、中国政府は、これらの支援を販促コストと考えているのだろう。閉じていく一方のアメリカと好対照だ。
アメリカは大統領選を意識しすぎて、移民排除など閉鎖的になりGDPも大きく下がる。国力が落ちて中国に世界の指導力がうつる。

国家は、中国、韓国、ドイツ、チェコ、台湾のように科学やIT、AIに理解があるか、詳しい指導者がいて、未来を見据えた政策とれる国が繁栄し、そうでない国は廃れる。日本、アメリカ、イギリス、スウェーデンなどはリーダーの危機時の発想力が乏しく、コロナ後は新しいリーダーへの交代を余儀なくされるだろう。これらの国家の特徴は危機が起きた当初「たいしたことない」というポジションをとったことが共通。「いや念のために施策を考えてみよう」ってことではなかった。

社会はどうなるか。三密都市である東京や大阪で暮したり、働いたりすることがダサくなる。
企業は、リモートワークによりさらにデジタルデバイド(格差)が広がり、無能な中間管理職のリストラとオフィス改革が進む。

ベンチャー気質をもつ中小企業は、オフィスを捨てるところも現れるのではないか。シェアオフィスとデジタル・ノマド(ITを駆使して旅しながら仕事や勉強するライフスタイル)が浸透する。

5Gを備えた9月のiPhone12発売で、働き方改革も在宅学習もさらに活性化し、緑の多い郊外型の社会へ急速に進む。
うまくのれる地方も活性化のチャンス。

学生は”ヤル気”格差が広がり、ネット学習で飛び級が可能なる分、勉強できない子どものためにセーフティネットとしての学校機能が求められるだろうと思う。学校は地域の一カ所の人たちだけを相手にするのではなく、ノマド(あらゆる地域から一時的にくる生徒)を受け入れたら良いと思う。優れたオンライン授業を確立した学校は、リアル生徒以外のネット生徒も商売になるだろう。

さらに”おうち需要”(巣ごもり消費)が興隆し、特にライブエンタメ、ライブコマースから大きなブームが生まれる。
特にラジオは新しいニーズを掴むチャンス到来。radikoは不便なので、日本ではあまり浸透してないが、PodcastをSpotifyで聴くのが面白い。録音でもライブに聴こえるところがポストコロナっぽい。

リアルな場所では、旅やアートなど余暇を楽しむ分野がV字回復する。
自宅待機でできた余暇の過ごし方が、ロックダウン解除後にも気分として大きく残り、余裕のある人は家具やアート、別荘の物色などはじめる。

そして、新しい世界観の中で社会を維持・発展させていくためには、コロナで拡大した貧富の差をうめる社会ブログラム(税制含む)をつくらないといけない。いまの政府の能力では無理だろうから、次回の選挙では、みんな ちゃんとしようね。