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“人工肉”(ビヨンド・ミート社)が、食糧不足、食品ロス、地球温暖化を防ぐ!

これは、米ケンタッキーフライドチキンの大豆で作った植物性タンパク質を原料とする「人工肉」(現材料は、ビヨンド・ミート社 製品)を使った「新フライドチキン」の宣伝ポスター。いよいよアメリカでは7月20日(明日)から発売。日本でもでるかなぁ。

新型コロナによる運動不足もあって、健康志向が高まっていることに対応した新メニューようだ。

こういうことを実現するのが「アグリテック」(Agriculture x Technology)「フードテック」なのである。
農業にITを組み合わせることで、食材のゲノムをいじって効率性をあげることも可能になる。細胞農業(細胞培養による農業)や垂直農業(高層建築や傾斜面を利用する農業)など幅広い分野がある。人工肉マーケットは、ヴィーガン(菜食主義)の拡大でベンチャーや大手食品企業を中心に参入が増えてる。

世界の人工肉マーケットは、2017年800億円から20年に1200億円となった。まだまだ規模は小さいが、先日行った六本木のバーガー店にも人工肉バーガーはあった。

大豆を使った人工肉(「代替え肉」「培養肉」「フェイクミート」って呼び方もどうかと思う…これってきっと新ジャンルのネーミングがいる)が、今後 流行る背景に、3つの要素がある。人口増による食糧不足、食品ロス、地球温暖化による食糧危機である。

これらの問題は、畜肉に比べ、穀物の方が水の使用量を圧倒的に削減できるという観点から国連で採択された「持続可能な開発目標」(SDGs)の重要課題にもなっている。

牛肉の飼育は、とくに環境負荷が高く、牛は温室効果ガス(メタンガス)を大量に発生させる。
畜牛が盛んなために、オーストラリアは温室効果ガスの排出国になっている。それって凄くない?
牛肉1kgを生産するのに必要な飼料は約11kg、必要な水は2万倍の2万リットル。
これだけ牛肉は環境負荷が高い。豚肉も鶏肉も同様。

このため、欧米では食べる肉の量を減らす人、あるいは、更に徹底して、ベジタリアンやヴィーガンが増えている。自分も気をつけよ!

ビヨンド・ミート社(英語: Beyond Meat)は、カリフォルニア州エル・セグンドに本部を置く植物由来の人工肉を製造・開発するアメリカ合衆国の食品テクノロジー企業。