いまを生きることができる”ろくろ体験” feat; 京都宇治 朝日焼 十六世 松林豊斎さん
京都の宇治で”ろくろ”体験をさせてもらった。
先生は、朝日焼 十六世 松林豊斎さんという豪華さ。
茶陶400年の伝統を継承しながらも、新しいことに挑戦されている。
https://bnl.media/2018/07/Matsubayashi-Housai.html
まったくの素人の私にもわかりやすく”ろくろ”との向き合い方を教えていただく。
まず、頭で理解したものの、実際やってみると、土は まったく言うことを聞いてくれない。
土と戯れるうちに、アッという間に1時間経過。
うーん、SAPより数段難しい!
どうも、人間の意思で土をコントロールしようとするのではなく、土が思うがままの意思をこちらが受け入れるしかなさそうだ。
その関係性に気付いた時、少しだけ土がある造形になろうとしてくれる。格闘すること2時間以上。少しだけ土と打ち解けた。
人が思う完成のイメージと、実際の出来上がりの落差をみて、悔しいながらも”その差”こそが現実なのだなぁと理解できる。現実と同じだ。プロとて同じではないか。このあたりでいいだろうという見切りと、もっと理想を追求するぞーという葛藤の中にプロ意識があるのだと思う。
ろくろ体験は「いまを大切に生きる」という点で禅と似ている。
刺激的な一日だった。
↓下記はもちろんプロの仕上げ作品です。