Speedy CryptoArt Gallery : クリプトアート(NFTアート)の未来
75億円のBEEPLEの『EVERYDAYS』が届いた←ニセモノ(爆) いや、ニセモノではない。BEEPLEの公式サイトからちゃんと購入したキャンバス仕上げの一品。
クリプトアート(NFTアート)は、果たしてアート界のイノベーションなんだろうか?
確かに、彼が2007年から毎日毎日休まず5000日間、デジタルアートを書いてツイッターなどで発表し続けたわけだから、作品世界には凄まじいエネルギーが宿っていると思う。
アートの評価軸の中に”手間”というのは存在する。手間が評価、販売価格に反映するということは有りうるのだ。逆に一筆書きでもマーケット評価が高いアーティストもいるが…。
さて、3月11日の高額落札以来、誰も彼もクリプトアートが一気に注目された。わたしも、Speedy CryptoArt Galleryを開廊したが、市井の人々にはなんのこっちゃさっぱりわからないことだろう。
既存のアートギャラリーからいえば、縁のなかった仮想通貨の世界にいきなり引っ張りこまれ、恐れと好奇心がないまぜになっている。
仮想通貨にかかわるIT業界は、ついに実態に近いモノを見つけた!とばかりアートから音楽、ファッションまであらゆる現実を仮想通貨化させようと目論んでいる。
現状では、落札されたクリプトアートは単なるデジタル履歴が埋め込まれたJPEG画像かMP4映像データにすぎない。所有感もなければDRMもない。有名なアーティストは、その有名のカケラで短期間バブルを楽しめる。また、若いCGアーティストにも早ければ一定期間のプロモーション期間が与えられた。
さて、このクリプトアートという分野が一人前になるにはどうしたらいいのか。われわれギャラリスト/マーケッター/プロデューサーは考えていかなければならない。
いつの時代もメディア(器)があってコンテンツ(中身)が考えられるものだ。ニューメディアもマルチメディアもブロードバンドも器が先で中身が後だった。
いまは、20世紀を懐かしむ心境で、このBEEPLEフェイクを楽しむとしよう。