Talked対談【「食べチョク」創業者に聞く、一次産業 × ITが解決する社会課題とは?】(前編) 「食べチョク」代表 秋元 里奈 x ブランドコンサルタント 福田 淳
農業を始めて半年。農作物のD2Cの代表格である「食べチョク」の秋元さんと対談させてもらった!
素人の自分なりに日本の農業の課題を考えているが、一番の問題はDX化してないことだ。農家は、流通に卸すと売値の2割しかもらえない。でも「食べチョク」なら売値の約8割もらえる。でも、農家はIT苦手なのでここがまだネックになる。つまり、農家もITに強くないと生き残れない時代なのだ。秋元さんは燃えるような情熱で農家をまわり啓蒙している。
わたしは、日本の農業が国内だけではなく国際競争の場に出ていくためにも「食べチョク」に期待している。
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Talked対談【「食べチョク」創業者に聞く、一次産業 × ITが解決する社会課題とは?】(前編)
「食べチョク」代表 秋元 里奈 x ブランドコンサルタント 福田 淳
秋元「(サービス開発のコツについて)サービスの受け皿と、新規獲得ですよね。サービスの中での体験で継続してもらうという、この2つの点でいうと、やっぱり新規のお客様へのメッセージは「物ではなくて、生産者訴求にする」というところです。「おいしいトマトあります」「おいしいカキあります」など、「おいしい」だけでは、他社のネットスーパーでも買えるわけですよね。なので、ページで訴求するのは生産者の思いとこだわりのところに振り切って、メディアでの発信もそっちに振り切りました。
あとはサイトのトップページを見ていただくとわかるのですが、実は弊社では、一番上に「商品」ではなく、「ユーザーからの投稿」を載せているんですね。「コンバージョン(ECサイト上で獲得できる最終的な成果)を持ったものをなるべく上に置く」というウェブのセオリーからいくと、絶対に商品を置いたほうがいいんですが、ここは意思を持って、トップに「ユーザーからの投稿」を置いています。というのは、お客様はサイトに飛んでくる時、細かい説明文を読まないんですよね。aboutページなどは、ほとんど読まないので。パッと見たイメージでそのサイトを理解する、と考えた時に、商品が並んでいるだけでは、「ただのECサイトか」で、たぶん終わってしまう。でも上にユーザーの投稿や生産者コミュニティを出しておけば、「つながるサイトなんだな」というのを直感的に理解してもらえるので、そういう設計にしています。」
編集・構成:井尾淳子
撮影:向井渉
日程:2021年7月1日