Talked対談【“観る”から“聴く”へ Voicyが変える、音声メディアの未来】(後編) Voicyの代表取締役CEO 緒方 憲太郎 x ブランドコンサルタント 福田 淳
後編も面白い!ぜひご一読を!
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Talked対談【“観る”から“聴く”へ Voicyが変える、音声メディアの未来】(後編)
Voicyの代表取締役CEO 緒方 憲太郎 x ブランドコンサルタント 福田 淳
緒方:「長期的に言えば、世の中のどんなIOTからも音声が出てくるようになるでしょうね。そこにGAFAのOSもたぶん、入ってくるのでしょう。すると、お話したように、人が生活をしながら情報を得ることが当たり前になっていく。その時の情報背景のインフラになりたいと思っています。歩きながら、生活をしながら、ずっとVoicyのコンテンツを聞いて、閲覧が当たり前になっていく、というような。一方で話して活躍する人がむちゃくちゃ増えてきて、いろいろなコンテンツがアーカイブされていって…という未来予想図ですね。例えば、「松下幸之助さんの話が全部残っていたら聞いてみたい」とか。そうやって歴史上の人の話がすべて残っているプラットフォームになると、また面白くなると思うのです。(中略)
これまでの社会の中で生きてきた人類は、もう何百億人に至るはずなんですよ。でも、その生きていた証がほぼ残っていないのです。それがすべて、このご時世からはずっと、喋ったものが残っていくようになる。そうしたら「あの何年前の、あの人が、ああいう思いをしていたところに会いにいこう」ということができるようになるわけです。(中略)
今から残っていれば、AIで再現しなくても、例えば織田信長が明智光秀をこっぴどく叱っていた時の話だって、そのまま本人の声で残っている、みたいなことは全然、可能になるわけですよね。つまり人間が生み出した資産の中で、とても大きなものというのは、その思想から出てくる言語だと思うんです。でもそれは今までまったくアーカイブされていない。それが全部、資産になって金銭にかかってくると、爆発的な価値になるわけですよ。もちろん投資家に言わせたら、また「それをどうやってマネタイズして、どうやって食うのですか?」とか言うんですけど…。そんなものは、あとでいいのだ(笑)」
編集・構成:井尾 淳子
撮影:越間 有紀子
日程:2021年7月5日