車とわたしと自己満足。
車とわたしと自己満足。
ずいぶん長い間、車に興味がなかった。
もちろん幼少期にスーパーカー・カードを集めていたし、19歳で免許を取るとA級ライセンスをとって「将来レーサーになる!」と言ってた可愛い時代もあった。とにかくスポーツカーが欲しかったが、学生でローンが組めない。バイトして18万円の暴走族が使ったと思しきマニュアルのボロボロの中古フェアレディZ(フェラーリハンドルへ改造されており、とにかくハンドルが重く、縦列駐車では筋力がついたw)を買うことができた。…が当時のガールフレンドは「カッコ悪い」と乗ってくれなかった…。
しかし、社会に出てから車に全く興味がなくなった。いまでは車を運転することさえない。おそらく東京のような移動手段が豊富な都市で「ドライブすること」は「読書」と同じくらい特殊な趣味なのではないかと思う。
だが、2020年。コロナで沖縄にも拠点を構えたことで、必然的に運転せざるを得なくなった。いちばん近いコンビニまで20分!南部の南城から北部の国頭村にたまに用事がある。2時間の運転が必要だ。ここでは車は生活必需品。だが、移動できれば なんでも良いというわけではない。私は、車選びにも生活の潤いや人生の楽しさを見つけたい。
そんな状況を楽しむために、車のデザインや性能に再び興味を持つようになった。まず、海に行くためにSUPやチェア、ダイビング一式を積んでおく必要があるので、ステーションワゴンに乗った。でもなんだか、動きがもっさりしていてワクワクしなかった。次に、ドライブを楽しむためにオープンカーにも乗ってみた。軽快で良いのだが、荷物が積めないのと友達をたくさん乗せられないのが問題だった。
そこで「馬力のある4ドアで、車体が大きくて、車高が低めのSUV」がないか探したところ、ポルシェのカイエンが条件に合致した。港区なら毎分見るようなカイエンでも、沖縄では目立つ。色も海のブルーを再現した。沖縄の田舎では軽自動車が普通なので、カイエンに乗っていきがっても、まるで自慢にならない。こういうのは、自己陶酔、自己満足の世界でいいのだ。
自分が楽しいと思えることを追求し、自分を甘やかすことが大事なんだなぁと思う。自分に厳しく律することなど無理!何かを思い通りにするには、どうしたら楽で最短距離で出来るか考え抜く。もちろん、出来ないことの方が多い、でも、いつか出来るんじゃないかと諦めない。そのうち、諦めないから突破口が見える。自分は人が「押すな」というボタンを全部押す。だから、痛い目に遭う。必ずちゃんと痛い目に遭うのだ。その痛い目の代償が、この乗り心地も 見た目も最高のカイエンへ辿り着かせたと信じている。
最高の承認欲求は、自分自身が自分を認める力なんだと思う。
追伸:スピーディ・リゾーツ沖縄のコンクリート流し込み現場にて。
Jimmy Honda、武田 圭太郎、他235人
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