バンコクで、僧侶が営む薬草サウナに入ってきた。【ワット・カチョンシリ Wat Khachonsiri】

オンヌット通りの奥、観光客は知らない場所だ。
創建は1849年頃、ラーマ3世の時代。
クメール系の人々が建て、「ワット・コーム」とも呼ばれる。
170年以上続く祈りの場の一角に、それはある。
仕組みがすごい。
大きな釜に42種類の薬草。薪をくべて、蒸しあげる。
立ちのぼる蒸気を、管でそのまま部屋に送り込む。
ボタンもタイマーもない。火と水と薬草だけ。
調合も、僧侶の手による。
扉を開けた瞬間、薬草の香りに包まれる。
中は狭い。6人が膝を突き合わせて座れば、もう満員だ。
温度は50℃ほど。それでも湿度が高く、数分で汗が噴き出す。
人が出入りすると、すぐに温度が下がる。
だから、あえて狭くつくってある。
水風呂はない。水をかぶり、外の風にあたり、熱い薬草茶を飲む。
それを繰り返す。
タイでは昔から、体調がすぐれないときは寺に行ったという。
祈る場所であり、体を整える場所でもあった。
薬草の蒸気は、血の巡りをよくし、疲れを抜き、呼吸を楽にし、肌を整えると伝えられている。
出たあと、体が軽い。頭も静かになる。
入浴料は50バーツ。約235円。
贅沢は、値段とは関係がない。
【代表的な薬草と、伝えられている効能】
・レモングラス 体を温め、巡りをよくする
・こぶみかんの葉 気分をすっきりさせる
・プライ(タイのショウガの仲間) 筋肉のこりや痛みをやわらげる
・ウコン 肌を整える
・タマリンドの葉 肌の汚れを落とす
・ショウブ 発汗を促す
・樟脳、竜脳 呼吸を楽にし、頭をすっきりさせる
Wat Khachonsiri(ワット・カチョンシリ)
7 On Nut 45 Alley, Suan Luang, Bangkok 10250, Thailand











