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コビットくんについて無用なパニックを起こさないための"まとめ" | 株式会社スピーディ

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コビットくんについて無用なパニックを起こさないための”まとめ”

むかし、村に得体の知れない怪物が突然やってきて、人々を食いちぎり恐怖に陥れた。その怪物のことを誰かが”ライオン”と名付けたら、それは単なるライオンになった。

新型ウィルスへの恐怖心はこれと同じで正しい理解がないことからくる無用なパニックを生み出している。そこで新型コロナウィルス(COVID-19 、正式にはコビッドと命名)についての科学的な記事をベースに事態をまとめてみた。
*コビットは、新型コロナウィルスの正式な名称(WHOが命名)

(1)ウィルスはなぜ突然生まれるの?
・ウイルスの唯一の目的は「子孫を残すこと」。地上最強の地位に上り詰めた人類にとって、唯一の天敵が病原性の微生物。
・人類の歴史は 20 万年だが、微生物は 40 億年。人が上下水道の整備、医療施設や制度の普及、栄養の向上など、さまざまな対抗手段によって感染症と戦っても、コウモリや動物の中に潜んで、突然変異を繰り返しながら人にアタックし、しぶとく生き残ってきた強者なのだ。
*「感染症の世界史」著者、石弘之さんインタビューより抜粋

(2)コビット君は、どんなウィルス?
・新しいタイプの風邪ウィルスなので、その原因ウィルスの正式名称は「SARS-CoV-2」という。実はサーズの一種であり、昔からあるごくありふれた風邪菌の新種なのだ。ちょっと安心するよね。
・致死率は数%ほどで、大流行を引き起こしたほかの感染症に比べれば毒性は低め。ただ低いだけに、感染力は強力。感染しても発症せず、本人が気づかないまま広げていることも考えらる。
ウイルスにかかった人は体内に免疫ができるから、免疫を持った人が増えれば、感染のスピードは弱まる。
・現在、アメリカで猛威を奮っているインフルエンザは、コビットの何倍もの死者(1.4万人)をだしている。ちなみに、コビットは2,663人(2月24日現在)。

(3)ウィルスとの3つの戦いのパターン
・人類が勝利して撲滅させる(天然痘やポリオなど)
・人とウィルスが共存する(常在菌として人の体内に居候させる。むかしは致死菌でもその後平和に共存する菌もある。ヘルペスなど)
・常に攻防を繰り返し戦い続ける(インフルエンザ、水疱瘡など)
・コビット君は、おそらく3番目のタイプだろうね。ってことは、完全に終息しないで抗体ですませるか、ワクチンが出来るか、既存感染者の治癒者が増え新規感染者が減って報道するのに飽きるかのいずれかの地点で終わる。

(4)ワクチンの開発状況
・世界保健機関(WHO)によると現時点では世界中のどの国でも承認されていないが、試してみる価値のある医薬品または薬剤の組み合わせは70種類以上あるとのこと。下記は代表的な開発プロジェクト。
・富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(ファビピラビル)
・米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬レムデシビル
*ここは大ヒット商品となったC型肝炎治療薬を開発した企業
・米アッヴィの抗HIV薬「カレトラ」(一般名・ロピナビル/リトナビル)
・でもワクチンって普通に年単位で開発に時間がかかるから、これを待って外出しないと別な意味で人類終わるよね。つまりワクチンが出来る前に事態は収束するだろう。

(5)まとめ (どこまでいつまで怯えたらいい?)

・ワクチン開発より治癒後の抗体保持者が増えることで収束
WHOはワクチンの開発まで15ヶ月かかるとしている。2021年春の話しだ。こう聞くとパニックになりそうだが安心して欲しい。サーズのときは、結局はワクチン開発前に事態は収束している。前述の戦い方を見てほしい。おそらくコビットくんとは長い付き合いになるだろう。
なので、自らの免疫力をいかに高めておくがが発症の有無を左右する。インフルが流行っているからといって、ワクチンを打つ人と打たない人がいるのと同様。今後ワクチンが開発されても打たないで発熱して自然治癒する人もいるのではないか。

・あまりにも普及してコモディティ化してマスコミが報道に飽きる
いまだって世界で8.3万人の感染者がいるが、数日で治った人は、インフル後の人と同じように町にでて、職場で働いている。しかも抗体(Antibody)ができているので、その人たちはしばらくはならない。つまり、亡くなる人がいる新しい病気という意味では脅威だが、風邪から肺炎を起こして亡くなるひとがいる、という程度の日常的なものになるかもしれない。

この記事は、「コビットくん、恐るるに足らず」ということが言いたいのではなく、無用で行き過ぎのパニックを起こさない方がいいですよ、といいたくて書いたものである。うがい、手洗いを励行し、でも町には出ないと経済が落ち込んで自殺者の方が感染死亡より増えても悲しいので、冷静に判断してね。

https://kadobun.jp/feature/interview/9yhcdzonav40.html
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/17853/
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-51306661
https://www.technologyreview.jp/s/189421/what-are-the-best-coronavirus-treatments/
https://wired.jp/2020/02/15/darpa-cranks-up-antibody-research-to-stall-coronavirus/