さて、いよいよ自粛解除となり、景気の先行きが懸念されている。

すべての企業がV字回復をもくろむ。もちろん、こんな”どん底”はなかったわけで、回復するならV字しかないが、その前にコロナ禍での各社の成績を分析してみることも大事だ。

(1) タイミング大事。この機に思いっきりCMを出す企業もある。

1. コーワ「バンテリンパットEX」（筋肉痛・肩こり）　13400％
2 リクルート「スタディサプリ」(オンライン授業) 489％
3. 龍角散「ダイレクトスティック」（のど薬）　296％

結果から言うと、自粛に伴う関連商品である。それにしても、それぞれに競合他社がいることを考えたら、3月までに思い切った予算施策（年度末ではあったが）を講じたことになるので評価できる。

コロナ禍で激変のCM事情　“巣ごもり需要”で出稿量を増やした企業は？ (前月比)
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05170557/

(2) イノベーション力！大打撃を受けた業種でも明暗がでる。

ケンタッキーフライドチキン　＋20.6%
鳥貴族　▼96.1%

同じチキンを扱っていても、伸びるところと低迷するところがある。ドライブスルー人気というけれど、KFCは、ほぼテイクアウトのみで売り上げを叩き出している。新商品開発やコロナ禍での商売の工夫もしていたことが功を奏したわけだ。こういうときに、優れたアイデアとそれを取り入れるリーダー、それをフォローする有能なスタッフがいるかどうかがキーとなる。

4月売上高、居酒屋激減　ハンバーガーは好調のワケ：朝日新聞デジタル （前年同月比）
https://www.asahi.com/articles/ASN5L55C6N5GULFA01B.html

(3) 資金調達。いまこそ銀行との関係を見直すべき！

ベンチャー企業も銀行も、新しい信用の尺度をもって融通させると、ニューノーマルになるんじゃないかな。

コロナ禍対応、100年以上の長寿企業は資金繰りに先手
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/052501211/

(4) 一斉の危機には、株主との関係や長期経営の見直しなどやってみよ！

コラム：近視眼経営にコロナが終止符、四半期見通し続々取りやめ
https://reut.rs/2WYg4ae

(5) さて、みなさんの会社はどうでしょうか。

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* 写真はへっぴり腰の筆者。実はへたれで立てなかった…