コロナ考 : 利己的な生き物としての人間は自然と共生できるか?
農学博士 五箇公一(ごか・こういち)さんの記事2つを簡単にまとめた。激しく共鳴。
そう簡単に #ニューノーマル というわけにはいかない。
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人の本質は、利己的で本質は変わらないだろう。
生物学的な観点から人間社会を考えると、他の動物と違って人間だけが決定的に違うのは、アイデンティティを持ってしまったことだ。他の生物は、自分の遺伝子を次に繋ぐことだけを考えていて、その他のことを考える余地がない。だから、その目的のために子どもを守る。
ところがアイデンティティをもってしまった人間は、”自分の人生を楽しむ”ということを知ってしまった。
人間って生物学上では本来すごく弱い生き物。弱いからこそ集まってコミュニティをつくって野生生物たちとの闘いに勝って、生き残ることができた。その過程で他の生物種が持たないヒューマニティという人間特有の性質を進化させた
弱いから強くなって、生き残ったので余裕がでた。その結果、文明文化が発達してきた。
血の繋がりのない他者も助けるという利他性こそが人間の武器であるのに、社会が肥大化し、物質的な豊かさが増すにつれ、自我や個人的欲求を優先させてしまうという利己性が利他性に勝るようになってしまった。
他の生物と比較して繁殖適期が過ぎて生きてる生物はいない。人間は、子育てがおわっても、死ぬプログラムがない。長寿できる生き物になってしまった。
余生がある分、いまの自分が大事という性質をもっているので、生き物としての持続性がもてない。本能的にない。次の世代につながらないから同じ過ちをおかす。
一次的に合議できても、自分たちの利益をそこなわないネットワークをつくるだけだ。
いまの自分の人生が災禍に会うのが嫌だといっても、社会を持続的には出来ない性質をもっている。
落合陽一「世界史から読み解くアフターコロナ」(期間限定ロングダイジェスト)
https://youtu.be/HttwZpcMS6o
コロナ危機は「自然界の逆襲」人類がグローバル依存から脱却すべき理由