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EVカーが普及しても地球温暖化は止まらない!

EVカーが普及しても地球温暖化は止まらない!

いま世界で一番注目されている企業といえばイーロン・マスクが率いるテスラ社だろう。
2021年1月8日のテスラ株の終値は、2010年の上場来初の11連騰で、史上最高値も塗り替えた。時価総額は11日間で24兆円強も増え86兆円を超えた。
これは11日間の上昇分だけで、日本で最も時価総額の多いトヨタ(約26兆円)に相当する価値である。
テスラとトヨタの実力を比べると、販売台数(2019)ではトヨタが1,074万台に対し、テスラは約36万台。 販売数は30分の1なのに、時価総額は約3倍ある。
テスラの評価が高いのは、イーロン・マスクのカリスマ性とビジョンに他ならない。火星への移住計画やロケットによる旅行時間の圧倒的な短縮、地下道を利用した高速道路などSF的な発想を次々と実現させようとするマスクの魅力に株式市場、人類が期待しているということだ。
しかしEVカーが普及すると、一見地球に優しいように見えるが、その元になっているのは”電力”だ。この電力を作るために従来の火力電源では20万キロ走らないと現状とプラマイゼロにならない。また、すべて再生エネルギーを使ったとしても5万キロは走らないといけない。現在の車1台の平均使用距離が10万キロくらい。なので、EVカーのリチウム電池の寿命も10万キロくらい。電源の元がすべて再生エネルギーになれば、半分くらいのCO2削減効果はある。でも、そうなるのはかなり先の話だろう。
EV推進=CO2削減ではない、と自覚しておこう。
さらに問題は仮想通貨だ。仮想通貨は、マイニングという異常な電力を消費して作られる。ビットコインが普及すると電力消費が「地球に危険なレベル」である、とビル・ゲイツは警告している。
「ビットコインは、1トランザクションごとの電力消費量が、人類が知っている他のどの方法よりも多い。気候に良い影響を与えない。」(ニューヨーク・タイムズのビル・ゲイツ インタビュー)
人類は、過去と比較できないほど膨大に発生する電力需要に今後応えていかなければならない。現状を100として、炭素電力を30%減らしていく、という考え方では到底地球の温暖化は防げないのだ。
だからなのだろうか?最近イーロン・マスクは、自分の称号をCEOからキングに変更した。これはEVと仮想通貨普及で地球を破壊させて、人類を火星に送り込ませるための布石なのかもしれないw
◆参考
・Teslaのイーロン・マスクCEOに新たな公式肩書「テスラのテクノキング」
・有人火星面着陸を2024〜2026年に実現させるとイーロン・マスク氏 | TechCrunch Japan https://jp.techcrunch.com/…/2020-12-01-elon-musk-says…/
・電気自動車の未来(1)、2040年には全体の15%がEVに、電力需要は2%増