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21世紀版赤狩り: バイアスを解いてファクトに近づくこと!

ビジネスマンにとって「ファクトベースで話ができること」が基本だと思う。
推測や噂で物事を判断してはいけない。
その上で、中国バイアスの不思議について考えてみた。
日本は多いんだよなあ。特に中語関連の報道のバイアス。
もちろん、日中は政治体制が違う。でも、そういう話じゃなくて日本国内の報道姿勢について言いたいのだ。
先日LINEの「利用者情報が中国子会社で閲覧可能だった」ことが問題になっていたが、同時に韓国本社なども閲覧できていたらしいが、これはさほど問題になってない。ということは、同じ事実でも政治体制の違いによって報道姿勢が変わる、というバイアスを前提に考えなければならない。
そしてさらに、どんな法的な問題があったか?中国にあったLINE子会社の人が加入情報にアクセスできるってだけ?それを中国政府が2017年に制定した「国家情報法」(中国内の企業に情報提供を要請できる法律)と絡めて「日本人の個人情報が中国政府に漏れてる!」って騒ぐ報道って、陰謀説くらいトンチンカンじゃないかな。
しかも、今回のことでなにか法的な問題があったかというまるでない!(驚くでしょう?みんな見出ししか読んでないのかな?)
ファクト
・LINE中国子会社から個人データが漏洩した事実はない。そもそも閲覧できるというだけで情報移転そのものもなかった。
・個人情報保護法は、海外の第三者への個人情報移転で利用者の同意を得るよう規定しているが、今回は情報が移転されていないので、ここも無問題。
何が問題か最早わからないが、この次は、LINEと同様に中国大連にサーバおいてる日本企業の社長はみんな「認識甘くてごめんなさい」って謝罪しなけりゃならないのかね?謎!
国家情報法について、中国の治安当局者は「国家情報活動への協力を組織や個人に求めることは、米国など多くの国がすでにやっている」と強調。中国政府が日本企業の情報を収集する可能性については、「すでにわが国の技術の方が日本企業よりも優れている分野が多く、その必要はない」と否定した。
泣ける事実。そう、日本の技術なんてとっくに追い越してる中国からみたら、笑っちゃうくらい低レベルの話しなんだと思う。
むしろ、米Facebookの5.3億人の個人データが、広告収入をあげるために個人をマニピュレート(情報操作)していることの方が大問題だ。
楽天も中国テンセントから投資されただけで、日米両政府が監視って….。まずはFacebookを徹底的に監視した方がいいよ。
今後、日本の会社が中国から投資されたら監視されちゃうのかな?
これって「21世紀版赤狩り」に見えるよね。
ってことで、みなさんファクトを見るようにしましょうね!
そんなことをVoicyラジオ「そのネタ、深読みさせて!」で話してますので是非フォローしてください。

◆参考
見えぬ中国の「情報」リスク LINEが突きつけた問い:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASP496CZ7P49ULFA029.html

LINE、中国から閲覧遮断 「利用者への配慮」課題に―ニュースQ&A:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2021032400878&g=eco

米大学生が暴露した「フェイスブックの行動追跡」の衝撃的内容
https://forbesjapan.com/articles/detail/40910

5.33億人のFacebookユーザーの電話番号を含む個人情報、犯罪フォーラムで公開
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2104/04/news016.html

楽天、日米両政府が共同で監視へ 中国への情報流出を警戒:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/99352