すべての面白いことは、内田勝さんがつくった!(5月30日は命日)
本日は 内田勝さんの命日だ。亡くなられて13年たった…。
この画像は、一周忌の”しのぶ会”のために私が編纂した冊子の表紙だ。
内田さんがどんな凄い人か列挙すると…
1. 30歳で『週刊少年マガジン』の編集長になり、発行部数を30万部を5年で150万部にした。
2. お蔵入りしていた円谷プロの「ウルトラQ」を大伴昌司と掘り起こし怪獣ブームを作る。
3. 拳銃プレゼントや世界の切手、鉄道などオタク文化の仕掛け人となる。
4. 原作漫画を導入し「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」など梶原一騎原作作品を大ヒットさせた。
5. 初めてメディアミックス(出版とテレビ)を実現。水木しげるの『ゲゲゲの鬼太郎』『仮面ライ
ダー』など東映と組んでアニメ化した。*当時の東映のテレビ部門はまだ弱かった。
内田さんとはソニー時代にアニマックスの立ち上げでお会いし、ソニー・デジタルエンタテインメントを創業した時、初代顧問に就任していただいた。そのとき「アドバイスはするけど、議論はしない」と言われ、新米社長への完璧なコーチングだったと感謝している。以来、経験豊かな顧問の存在は自分の経営に欠かせない。決めるのは社長だが、歴史や経験に基づいた顧問からのアドバイスは、いまの自分にとっても経営の羅針盤となっている。
楳図かずおさん、藤子不二雄(A)さん、松本零士さん、水木しげるさん、矢口高雄さん、赤塚不二夫さん、永井豪さん、谷岡ヤスジさん、森田拳次さん、とのお仕事や交流ができたのも内田さんのおかげである。
内田さんがよく言ってた 「リーダーの3条件」
1.よく食べてよく呑む (元気、長生きがビジネス機会を増やす)
2.声が大きい (コミュニケーションスキルが高い)
3.ウソをつかない(信用・信頼が増えす)
内田さんは、既にこの世にいないが、内田さんがプロデュースした素晴らしい作品の数々は今日も人を魅了し続ける。
また、リーダーとして学ばせてもらった薫陶の数々は、今もわたしの行動指針となっている。
これからも天国から見守ってください!
◆参考
亡くなる数ヶ月前に病魔に襲われながら社員に講演してくれた記録は下記を読んでみてください。
『巨人の星』『ゲゲゲの鬼太郎』を生み出した伝説の編集者、内田 勝からラストメッセージ http://talked.jp/02/
◆横尾忠則さんが手がけたマガジンの表紙
トリヴィア : 内田さんが企画して、横尾忠則さんが手掛けたマガジンの表紙は、10冊目の正月号で谷岡ヤスジをモチーフに強烈なデザインを作り、講談社の幹部からボツにされた。それ以降、この夢のコラボは無くなった。幻の表紙デザインは、谷岡泰ヤスジの未亡人 まち子さんが持っている。
追記: この投稿見たニューヨーク在住の前衛アーティストの”ぎゅうちゃん”こと篠原有司男さんから連絡があり、送付した。すごく懐かしがってくれた!