Talked対談【「食べチョク」創業者に聞く、一次産業× ITが解決する社会課題とは? 】(後編) 秋元 里奈(「食べチョク」代表)x ブランドコンサルタント 福田 淳
農作物のD2Cビジネスをされている秋元さんの仕事こそ、日本のDXを加速させる。
口ばっかりの企業と違って、自分の足とツイッターやクラブハウスなど活用して農家の声を聞きビジネスの反映させる。
21世紀に生きる経営者にとって、どんな分野の仕事だろうが、ITスキル力、数字を見抜く力、行動力、この3つが備わっていないと生き抜くことはできないだろう。
秋元さんは、その全てを持っている経営者である。ぜひ、ご一読ください。
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Talked対談【「食べチョク」創業者に聞く、一次産業× ITが解決する社会課題とは? 】(後編)
秋元 里奈(「食べチョク」代表)x ブランドコンサルタント 福田 淳
秋元「(食べチョク)は、ITと一次産業の現場の両方の感覚を持っている人を採用するように意識しています。この文化をこの小さい規模でもちゃんと浸透させて、大きくなっても維持させていきたいと思っています。今までの強みが、そこのバランス感だったと思うので、今は組織文化の浸透に、一番時間を使いたいですね。(中略)
私はどちらかというと、引いて客観的に考えるタイプなんです。私の今の役割というのは、社会全体のトレンドをキャッチして、一歩早く出してみるということなのかなと。例えば「Twitterのスペースやクラブハウスで週に1時間話しましょう」って、KPI(重要業績評価指標)を落とすと結構、大変で。社内で誰かが手を挙げてやる、とかですと、どこかにしわ寄せがくるような話なので。「自分にしかできないこと」というのを意識してやっているという感じです。(中略)
解決策として最近は、週に1回1時間Twitterのスペースやクラブハウスなどで、生産者さんと私が話す「食べチョクハウス」というのをやっています。実は生産者さんって、すごくTwitterのスペースやクラブハウスを使ってるんですよ。(中略)
今まで耳が空いていたので、ラジオを聞いていたところ、Twitterのスペースやクラブハウスだと「なんか(農作物)に病気が出ているんだけど、これ知らない?」とかすぐ聞けて相互コミュニケーションがとれるので。今までは孤独だった作業中も、全国でつながることができますよね。(中略)
会社としては、「生産者のこだわりが正当に評価される世界」というのを目指しています。それでいうと、まだまだ進捗1%くらいなので……。残りの99%をやっていかないと、という感じです。走れば走るほど、やりたいことが広がっていくんですよ。ゴールが遠ざかって、ずっと1%なんです。」