若い時からズーーーと営業だった。

地方局に映画を売る仕事だった。当時はJASというローカルエアラインがあり、週に2-3回乗っていた。年間、200箇所は周っていたと思う。それを何年も何年もやって、日本全国津々浦々まで行き、日本で知らない場所はないというくらい周り、クライアントと飲み続け、38歳で顔は腫れぼったく、痛風まで発症した。

その後、ソニー・デジタルエンタテインメントの社長となり、このままではイカン！とパーソナルを付けてジムに通い始めた。定期的に行くようになったのは、今から ちょうど10年前。パーソナルのT先生は全く変わらない。元々運動嫌いで骨も細かったので、マッチョな先生だとヤル気を失っていただろう。T先生は、非常にロジカルに筋肉の機能を説明してくれ、年齢的にもプロテインを飲まない指導をしてくれた。あくまで自然の力で筋量を付けていく。

だから、普通の人より進歩が鈍い。本日10年にしてやっと自分の体重と同じダンベルを持ち上げることができた。ふぅー、時間かかったよ。

ジムにいる2時間弱はスマホを持たず集中する。運動中、仕事や人生、明日の食事どうしようなどいろんなことを考える。そして、いつしかそんな雑念は消え去るほど集中してやっている。苦しいけど楽しい。

私にとって、ジムは体を鍛えるだけではなく、間違いなく精神の鍛錬にもなっている。どんなジェットラグでも二日酔いでも、精神的なダメージ受けてる時でも、這ってでも行く。体を動かすうちに気持ちが強くなるのを感じる。諦めないで立ち向かう勇気が湧く。本当に人生は思うようにいかないものだが、気持ちさえ強ければ乗り越えられる。
全く体育会系ではないのだが、頭の中で何度も「できるできるできる」と唱えているw
この「できるできるできる」は、人に伝播するようだ。「福田と一緒にいるとできる気がしてくる！」とよく言われる。

いつもベストバージョンの自分にアップテートできるのは、このエクササイズのおかげと感謝してる。
Love your life!