Speedy Gallery : 本日(5月28日 LA time)アメリカでギャラリーを立ち上げて丸5年(2018年5月28日
本日(5月28日 LA time)アメリカでギャラリーを立ち上げて丸5年(2018年5月28日)経った。
次回展示のためのリーフレットで挨拶を述べる機会があり、下記のような文章をしたためた。
たまに過去を振り返るのも悪くない。明日からどうすべきか見えてくる。日本人にとってアメリカでビジネスを行うことは、漠然とした野望とエネルギーが必要である。カルチャーが違う場所で新たに人間関係を作り上げ、毎日のオペレーションをしていく。好きでやってることなので何の苦労も感じないが、それでも思い返せば無謀な賭けだった。無謀とはショートカットだ。無我夢中で挑むパンクな気持ちがあれば、大抵のことはショートカットして成し遂げられる。無謀、無計画、パンクな気持ち。これだけが自分を支える成分と信じている。
追伸:ギャラリーの写真は創業時のDTLA時代のもの。現在は、Santa Monicaに移動している。
———————–
私は長年マーケッターとして、P&Gやコカコーラ、ナイキなどのグローバルカンパニーと一緒に仕事を行ってきた。特に、モバイルインターネットが米国に普及する以前(2001年)からデジタルマーケティングを得意とした。SNSが普及しはじめた頃(2016年)には、1億人のソーシャルフレンドを獲得し、カルティエやワーナーブラザースからベストマーケッターとして名誉ある賞をもらった。えへん!
マーケティングは、デザイン思考が大事とされている。デザインは、必ずソリューションがある。クライアントがいて、ゴールがある。
しかし、近年デジタルマーケティングは、行き詰まっているように私には見える。
効率的な手法でカスタマーにプレゼンテーションしても響かなくなった。理詰めの「デザイン思考」から自由奔放な「アート思考」に変化しつつあるのではないか。クライアントには、1シーズンで解決できないようなコンテンツ&ストーリー提案をする機会も増えた。
クライアント提案を通じてアートの持つ力を知った私は、世界でも感度の高いロサンゼルスでアートギャラリーをオープンすることにした。アートは、万人に受けなくていい。アートは、たった一人の理解者を求めている。20世紀の大量生産、大量消費の時代から、みんながそれぞれの個性や好みを持つことで得られる多様性の社会になってきた。
そんな時代背景に合わせて、私自身もマーケティング会社(ソニー・デジタルエンタテインメト)を2017年に辞め、アート、エンタメに特化した企業としてSpeedy, Inc.を2018年に設立した。ロサンゼルスではアートそのものを生業とし、東京ではアートを活用した企業のブランドコンサルタントをしている。
パンデミックが終わり、人はまた旅をし、アートを愛する時が訪れたことを喜ばしく思っている。
スピーディギャラリーは、イマージングアーティストの作り出す新鮮で感動があるアート作品を提供していきます。
福 田 淳
I have been a marketer for many years and have worked with global companies such as P&G, Coca-Cola and Nike based in Asia. In particular, I have specialized in digital marketing since before mobile internet became popular in the U.S. (2001), when social networking became popular (2016), I got 100 million social friends and was honored as the best marketer by Cartier and Warner Bros.
Marketing is considered to be about design thinking. Design always has a solution. There is a client, and there is a goal.
However, in recent years, digital marketing seems to have reached a dead end.
Efficient methods of presentation to customers no longer resonate. I think there is a shift from a logic-driven design mindset to a freewheeling artistic mindset. I have more opportunities to make content and story proposals to clients that cannot be resolved in a single season.
Through client proposals, I learned the power of art and decided to open an art gallery in Los Angeles, a city that has a strong feeling of being in the world. Art does not have to be for everyone. Art needs only one person who understands it. we have moved from the era of mass production and mass consumption of the 20th century to a society of diversity, where everyone has their own individuality and tastes to gain from.
In keeping with this historical background, I myself left my marketing company (Sony Digital Entertainment) and founded Speedy, Inc. as a company specializing in art. In Los Angeles, I make my living from art itself, and in Tokyo, I work as a brand consultant for companies that utilize art.
I am delighted that the pandemic is over and the time has come for people to love art again.
Speedy Gallery will continue to offer fresh and inspiring artwork created by emerging artists.
Archie Fukuda