人間は金魚でいいじゃん!
ソフトバンクの孫正義さんによれば、今後20年でAGI(AIが人間並の知能を持つこと)は金魚と人間と同じくらいの能力差(1万倍)となるらしい。
だが識者によるとそう簡単ではないと言う。AIは「電力大食い」なのだ。機能を増やすには、仮想通貨のマイニングと同じで、とんでもない電気代がかかる。
ある試算によると、ルービックキューブを解くAIの開発には、原発3基が1時間に出力する電力と同程度の電力が必要だという。もう過ぎたが、2022年にAIが消費する電力が国内データセンター全体の4.8%に達すると言う予測もあった。
自動運転技術の普及のボトルネックは、EV車に搭載されたAIの電力消費が膨大となり、高度なAI処理をすると、電力消費のために走行距離が犠牲になるかもしけないという。OpenAIのサム・アルトマンは、それを見越してか核融合発電に巨額の投資を行っている。
全てがエクスポネンシャル(指数関数的な急激な進化)に進まなければならない。EV車も核融合発電もAIを活用して信じられないスピードで開発されている。現在でもAI搭載のエアコンは電気代を10%カットしている。そう考えると未来は明るい。人間の能力が金魚並になったとしても、それは人間が作り出した機能に過ぎないので、結局は人間がAIを活用して生活が便利となり、進化を助けてくれると信じている。