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アフターコロナ考 : 人の未来は何か。

アフターコロナ考。

人の未来は何か。
「人に教える」「人を助ける」に関わる仕事はニーズが高まる。そして、その仕事の一部は、AIやネットがその機能を高めるだろう。

さらに「人を楽しませる」は、前にも増してニーズが高まる
そして、永遠になくならない。

どんなにAIやネット技術が発展しても、人が人である限り、人は人を楽しませ、生きる喜びを分かちあえる。そして、それこそがエンターテイメント産業なのではないか。

お芝居ができて人を感動させることができる人、歌をうまく唄える人、見たことのない絵が描ける人などは、ある特赦な才能を活用して、人を楽しませる技能をもっている。

わたしが社会人となった1988年は、エンタメ企業にはいると、羨ましがられたものの「人の生活の役に立たない」と言われていた。ほんの30年前の話だ。確かに「モノを作る」が圧倒的に優位だったため、商社やメーカーに就職できた方が給与も高かった。テレビ局にはいるという狭き門をくぐれた人は別して、映画関係者、音楽関係者、フリーの編集者などは、たくさんのそうした特殊才能の人たち(アーティストと呼んでいい)を見つけて育ててきた。

でも、年々ニーズが高まっているのにアーティストもそれに関係する人たちも一向に所得は増えない(とくに日本)。逆にネットメディアが現れてから、報酬のデフレが進むばかりである。
コロナ下にあっては、震災時と同じように「アーティストは無償で人助けをすべき」というムードを感じるが、すこしおかしいと感じている。

今回のコロナは、震災ではない。一部の人が苦しんでいる場合は良いのかしれない。だが、今回は世界が一律にリセットされ、再起動が待たれる状況なのだ。だから、再起動時には「エンタメは、社会に必要な大事な仕事であり、演技することも、歌うことも、絵を描くこともボランティアではなく、正当な対価を得て成り立つ産業であることを理解すべきだ。

これが、星野源さんの動画から感じた未来への雑感です。あ、無料でやるなってことじゃないですよ。ライブが中止になったり、ドラマ撮影が中断して食えなくなってる業界人にも愛の手を!って意味で考えさせられたってことです。