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"失敗許容主義"に学ぶ、仮定の話に答え続けること | 株式会社スピーディ

Speedy NEWS

“失敗許容主義”に学ぶ、仮定の話に答え続けること

「仮定の話は答えられない」という発言は、リーダーとして不適格である。

リーダーは、たくさんの”仮定”を設定して、それを解決していくのが仕事だからだ。
どうやったら、コロナ感染が「ステージ3」に戻るのか科学的な基準(仮りに定める)を示すべきである。どのような状況のときに、自粛が解除になるのか、あるいは、もっと強化されるのか。精神論的なステージ目標や期限ではなく、感染源別アクションプランに則った”仮定”の数字が欲しい。そうすれば、みんなが目標を共有でき、収まれば短期間で元に戻れるかもしれない。

上意下達の特攻的な指示より、目標設定を共有できる課題にすることで、問題解決を政府だけのタスクにせず、官民あげての解決に繋げられると思う。

科学を詳しく知らない人でも、冬になり寒くなれば風邪が流行るのは知っている。この1月の異常寒波や2月の寒さを考えたら、飲食だけでなく、学校封鎖も止むを得ないのではないか。
昨年の4月のロックダウン時より高い感染数値でも、ユルいロックダウンで済ませようというのは、”仮定”さえ存在しない状態で判断しているのではないかとさえ疑いたくなる。
“仮定”の話が示されないのであれば、危機管理ができていないのも同然なのだ。

興味深い本を読んだ。(下記、参照)

生物には、「失敗許容主義」があるという。なぜ生物多様性が必要かというと、生物がすごい確率で失敗するからだそうだ。ある生物が失敗して子孫を残せず死に絶えても、別の生物が生き残ることで、生命の歴史は続いてきた。だから、多様性が大事なんだ、と。

政治の任務が国民の命を守ることなら、政治家はどんどん”仮定”の話をしてあやゆる対策を試みて欲しい。失敗しても、一縷の望みを見出せる努力をして欲しい。政治家から”仮定”の言葉をとったら何が残るというのだ。

われわれが必要とするのはリーダーであって、マネージャーじゃない。だから、失敗しても、”仮定”の話をし続けて欲しい。

◆参考
「ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考」(著者: 高橋祥子)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08QYTNG1Z/