天を仰ぎ見て祈らないためのマインドフルネス
先日、東京五輪・パラリンピック組織委員会 森喜朗会長の職員に対す年頭挨拶の中でこんな発言があった。
海外の観客の受け入れについて
「今の時点で決めることは不可能。入れるか入れないか、無観客開催が可能か、色々な意見も聞いて決めなきゃいけない。3月にかけて難しい判断が求められると思う。これだけは天任せと言わざるを得ない」と語った。
ここではオリンピック開催の可否について述べるものではない。
リーダーが「天任せ」「神頼み」と発言することメンタリティについて考えてみたい。
以前、禅僧侶に「なぜ、シリコンバレーの起業家は禅(マインドフルネス)が好きなのか?」と尋ねたら、
「それは、殆どの宗教が他力本願(神さま、仏さま、どうぞ助けてください)がベースになっているのに、禅(大乗仏教)だけは、自らが考える手法だったからリーダーに向いてた」と、かなり明確な答えが返ってきた。
なるほど、禅は自らのうちに自然を取り込み、心の働きを集中させることで、新しいアイデアを出すことができる、という点においてもリーダーに向いた手法と言える。
リーダーが判断を天に任せる、というのは「もう無策だよ!」っていうのと同じで白旗、降参を意味するのではないか。すべての判断はぎりぎりまで課題を抽出し、五感を駆使して行われなければならない。
天ではなく、人が決めようね。かなり距離が違うから間違えないで!
◆参考
禅で得られる”悟り”と同じ脳の状況をつくるのに、サウナの”整え”が、似ているというのも面白い研究である。
「医者が教えるサウナの教科書―ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか? 」 (著者: 加藤 容崇)
https://www.amazon.co.jp/dp/B084MDFMBY/
◆参考
著書累計300万部を超えるベストセラー作家である本田直之さんの書籍「人生を変えるサウナ術 なぜ、一流の経営者はサウナに行くのか?」も必読。
https://www.amazon.co.jp/dp/4046045124/
追伸 : 写真は以前に本田直之さんと、連続起業家の成瀬勇輝さんと、歌手のレイヤマダと一緒にいたときのもの。