ルイ・ヴィトン、sacaiにみるコロナ時代の新しいファッションショーの在り方
コロナ禍で、音楽ライブ、芝居、映画館など多くのイベント開催が困難になった。
ファッション業界もダメージをうけた。ショーが開けないだけでなく、パーディや外食などの機会激減により服が売れなくなった。
そんな中、ルイ・ヴィトンのファッションショーのDX化は成功している。
本来ショーに招かれる人は限られたVIPである。今回、リアルは半分の人数で、残りの人たちは、専用のオンラインカメラのIDが割り振られた。つまり、その人だけの独占的な位置で臨場感を味わえるのだ。また、会場の壁へのXR映像が仕込んであり、オンラインで見ると不思議な新しい体験も味わえる。さすが！
Women’s Spring-Summer 2021 Fashion Show | LOUIS VUITTON
サカイのコレクションショーは、更に凄い仕掛けだった。
小田原の海辺に位置する江之浦測候所は、現代美術作家の杉本博司が20年を費やして完成させた相模湾を臨む絶景に光学硝子舞台がある。
ショー当日は雨だったが、200人あまりの招待客はアクリル板で仕切られたボックスに収まり、雨粒を背景にショーを観覧。
さらにショーの様子は、KDDIとWARPと組んでマルチアングル映像でライブ配信された。
どんな状況にあっても、逞しい創意工夫がイノベーションを起こす！
