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Speedy CryptoArt: アートは、生活を豊かにするものであってマネーゲームではない(NFTアートの問題点)

アートは、生活を豊かにするものであってマネーゲームではない。
NFTアートの問題点について考えている。

◆NFTは、アートとして成立していない
通常のリアルアートは、プライマリギャラリー(一次マーケット)があって、アーティストとキュレーターの力を合算することで成立している。
クリスティーズやサザビーズなどの二次マーケットは、一次マーケットでアーティストの過去の活動や考え方が充分世の中に認められ、一定の市場性があることが前提となって成立している。

今回のBEEPLE作品のクリスティーズへの出品は、その一ヶ月前の同アーティスト作品が仮想通貨マーケットプレイス「Nifty Gateway」による高額落札により取り上げられたものだ。落札者のパブロ・ロドリゲス=フレイルは、NFT投資家であってアートコレクターではない。なぜならすぐに転売しているからだ。
村上隆さん作品購入などは、一定期間転売を禁じる条項にサインしないと作品購入できない。

数年前、中国でアートバブルがあった。プライマリーギャラリーという”目利きのセーフティネット”が存在していなかったせいで、一瞬にして金持ちになったアーティストが一瞬にして消え去った。しかし、そのバブル崩壊の教訓として、その後 北京に素晴らしいアートギャラリーが増えたのは皮肉なことと言わざるを得ない。

アートを商売として流通させるためには、作品がきちんと社会で通用するためのクリティシズム(批評)が必要となる。30キロバイトのテキスト(*NFTアートに付ける履歴情報の上限データ容量)だけでアートは評価されない。

◆アーティストが考えるべきこと
貧乏暮らしが長かったアーティストにとって、NFTの世界は宝の山に見えるが、いまは様子を見て勉強して見極めて欲しい。
いまのNFTブームは金融バブルにすぎない。一瞬金持ちになっても長い目でみたら自分のブランドは落ちる。
いま評価があるアーティスト(特にストリート系やファッション、音楽系)のもとに、多数の怪しいオファが殺到しているが、彼らがどの程度のアート知識があるのか、作品を大事にする方法があるのか問うて欲しい。逆に勉強不足のギャラリーにはもっと勉強してもらおう。

ただ、怖がらないで欲しい。新しい分野にはチャンスもある。正しいマーケットプレイスを選択し、NFT作品の安全な出品・管理の発行代理業者がミントすれば作品は守られる。現在話題になっているNFT作品はDRMも何もかかっていないから、作品データはリッピング(引っこ抜き)され放題だ。ウォレットの管理は、仮想通貨と同様の資産管理がマストと考えている。

アーティストは、どんな器(メディア)ができても、自己の信じる世界を作り、それをアートとして作り上げて欲しい。NFTならではの表現が必ずあるはずだ。

◆Speedy CryptoArtの役割

われわれの行き着く先はどこにあるのたろう?
NFTアートが”ホンモノのアート”ならば、その作品世界は、人を楽しませ、人生を豊にするものでなければならない。

アート、デジタル、マーケティング、この3つの能力が備わっているのが、スピーディグループの強みである。

以下の3つがSpeedy CryptoArtの特徴。

・2002年から行なっているデジタルコンテンツの販売力(iモード、LINEスタンプ実績)
・2017年から活動しているエストニア支社のテクノロジーに対する理解力
・2018年から開廊しているロサンゼルスのギャラリーの活用
くわしくは、下記の弊社関連記事をご覧ください。

◆参考記事
Speedy CryptoArt : クリプトアート(NFTアート)事業を開始しました!
http://spdy.jp/news/s9937/

「NFTアートは価値がなくなるだろう」…著名アーティスト「ビープル」が語る|BUSINESS INSIDER
https://www.businessinsider.jp/post-231795

*アルファベットで3万文字。日本語全角で1.5万文字
30キロバイト=30 × 1,024 =30,720バイト
アルファベット=1バイト=1文字
日本語(全角文字)=2バイト=1文字