ヒトは海から生まれ陸に上がり、遺伝子レベルで身の安全と心地良い場所を探してきた。そして、その理想的な棲家への欲求は変わらないという。

世界の富裕層が住んでいる家はタワマンではなく、緑と水（海か川）に囲まれた高台である。富裕層だけが好きなのではなく、単にヒトの欲求を満たせる立場にあるということだろう。

ヒトは、河川の氾濫や津波の心配がない高台で、かつ水と太陽に困らない地形が好き。高低差がある崖地はふんだんに太陽を浴びられ、水の流れも良い。Netflixの人気リアリティショー「Selling Sunset」も、Amazon primeの「Luxe Listing Sidney」に出てくる家もすべて同じ構造なのである。

ヒトも生き物の一種であり、DNAには逆らえないのだ。

この視点で見ると、スピーディ・リゾーツ・オキナワの場所は、まさに理想郷である。

神の島・久高島から登る朝日を拝みながら、稲作発祥の地である百名海岸の素晴らしい水がある崖地に建てられている。

わたしが、どんなに文明が栄えても商売目的以外でメタバースに価値がないと思う理由は、そこにある。人の生活の豊かさは、場所に価値を見出せるところだと思う。

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